
日曜にリエート山の山頂へと歩いたときは、行きも帰りも放牧された牛たちのそばを通りました。

帰りなどは、何頭もの牛たちがトレッキングコースにいて、わたしの先を歩いていた夫は、牛たちを避けてかなりの距離を開けて歩いていました。そのときは特に気に留めずに後をついて歩いたのですが、後から聞くと、なんと一頭だけとは言え、中には雄牛もいたのだそうです。
よく考えれば、夫は普段は山を歩くとき、牛の群れがいても気にせずにそのただ中を歩くことも少なくありません。日曜は雄牛がいたので、牛たちから離れて歩いたのでしょう。
わたしたちがカステッルッチョの高原近くの山へと向かうときは、途中の道路が混雑しがちなノルチャ回りではなく、マルケ州のヴィッソを通って行きます。春や秋ならパニーノを途中で買って登山の途中で食べるのですが、夏は暑いので、たいていはヴィッソで昼食を食べてから山に向かいます。このとき、清らかな池のほとりでピザを食べることが多いのですが、

このときは、日曜の昼食だからということもあって、やはりヴィッソにあるレストラン、Ristorante La Filandaで食べました。

清らかな川が二つ流れて合流するヴィッソは、村はずれにマスの養殖場があって、この店ではそのマスを使った料理が食べられるのです。魚の骨が苦手で、他の店では寿司やカルパッチョの魚を除いては魚はめったに食べない夫も、この店ではテーブルに運ばれてくる前に骨が抜いてあるので、ほぼ毎回マスを頼んで食べています。ニンジンやキャベツを刻み、オリーブオイルと合わせたソースをのせ、レモンをかけて食べるこの店のマスは、あっさりしておいしいので、わたしも好きです。
すぐ近所の養殖場から取り寄せているからか、このマス料理が9ユーロというのもありがたいです。つけ合わせは、たっぷりのミックスサラダも、

ローストポテトも3.5ユーロで、懐に優しいです。ただ、前にこの店で食べたときはローストポテトはこの倍ぐらいあり、油もたっぷり使ってあっておいしかったのですが、今回は量が半分ぐらいになって、味もおいしいけれども以前ほどではなかったと夫が言っていました。ただし、料金を考えると、今までの量があまりにも多かったという気もします。この日はスポーツの合宿に来たらしき若者たちが大勢いて、皆がフライドポテトを食べていましたから、それでジャガイモが足りなくなってしまったのかもしれません。
ひどく暑い日でしたが、テラス席は日かげで風通しもよく、涼しかったです。

食後のコーヒーは、ヴィッソからさらに先へと進んだところにある小さな村、ヴィッソと同じくイタリア中部地震の被災地であるカステルサンタンジェロ・スル・ネーラのバールで、カフェイン抜きのカッフェ・マッキアートを頼みました。この店の女性がとても親切なのです。その白髪の女性をわたしは自分よりずっと年上の方だと思っていたのですが、この日夫は、君よりも10歳くらい年が上なだけだと思うよと言いました。
食後すぐにコーヒーを摂ると鉄分やカルシウムの摂取を妨げるので、できれば食事の3、40分後に飲んだ方がいいそうですし、また、この女性にあいさつをしたくもあり、そうして、地震後に建てられた仮店舗が並ぶ広場には水がおいしい給水場があります。夫は登山の前や後にその水を汲んだり飲んだりするのが好きなこともあって、食事はヴィッソでしてもコーヒーはこちらの村のバールで飲んでいるのです。
登山帰りは、前回はカステルサンタンジェロ・スル・ネーラの仮店舗が並ぶ広場にある生ハムやリコッタのおいしい店で、生ハムとペコリーノチーズのパニーノを作ってもらって食べました。ただ、そのとき夫が店のパンが好みではないことに気づき、またわたしも、できればもっと落ち着いて腰を下ろして食べられるところが望ましく、野菜も食べたいと考えていました。そこで、知らない他のレストランに行くか、池のほとりのピザ屋にしようかと考えた末、昼食を食べたのと同じ店に戻りました。

ピザの好きな夫は、この店のピザも試しに食べてみたいと考えていたのですが、この日食べたあとで、生地が薄くてモッツァレッラチーズが多すぎるので、池のほとりのピザ屋の方がおいしいと言いました。ピザの生地の厚さやモッツァレッラの量の好みは人によって違い、この店のピザは、夫の好みには合わないようです。
たくさん歩いたあとの夕食にはタンパク質をしっかり摂りたいけれども、マスは昼食に食べてしまっています。レストランのメニューにある肉料理は値段も高い上に、盛り合わせとなると、サルシッチャが入っているのが想像できて、花粉症の症状を悪化させぬよう、できればサルシッチャを食べるのは避けたいところです。というわけでハンバーガーを頼んで、フライドポテトの代わりにミックスサラダにしてもらいました。このハンバーガーセットが14ユーロなのですが、これなら同じ値段で、マジョーネのイ・チェント・パッシならもっとおいしいハンバーガーが食べられるのにと、わたしも残念でした。
でも、カステルサンタンジェロ・スル・ネーラの食料品店でパニーノを頼んでいたら殺風景なテーブルで食べることになり、ピザ屋で食べていたら、このピザ屋はパブでもあるため、土曜の晩は大にぎわいの可能性もありました。土曜の晩はおいしい店は予約がいっぱいで満席で、待たないと食べられないことも多いので、午後7時過ぎに入店して、7時半過ぎにはもう料理が運ばれてきて、登山のあとですっかりおなかがすいていたときに食べられたことは、ありがたかったです。
歩く前なら炭水化物や脂質の多いものを食べても、登山のエネルギー源になってくれるので、次回からはピザ屋で昼食、帰りはレストランでマス料理というのがいいかもしれません。
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