イタリア写真草子 ペルージャ在住、日本語教師のイタリア暮らし・旅・語学だより。

なくしたと思ったカメラ手にできて人の親切ありがたくうれしい巡礼最終日

 本来は8日間でめぐる巡礼路、Il Cammino di San Niloを、後半だけ4日間で歩いたわたしたちは、3日目に山あいの小さな村、サン・ナッザーリオ(San Nazario)に宿泊しました。

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 かつては村に一つあったという食料品店が近年閉業となり、村では食事ができないからと、宿の人が2kmあまり離れたレストランを予約してくれて、その店の人が車で宿まで迎えにきてくれました。

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 食事の前に、レストランの方が翌日わたしたちが歩くことになっている行程を、店の前の見晴らしのいいところで説明してくれました。そうして、食事を終えたときには店内にまだ他の客がいたので、再び宿へと車で送ってもらえるまでの間、この眺めのいいところに座って待ちました。

 翌朝、6月27日金曜日、プチ巡礼の最終日になって、出発のしたくをしていたわたしは、カメラがないことに気づいて青くなりました。

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 上の写真は夫がそのレストランで食べた前菜なのですが、そんなふうに店内では写真を撮っていました。カメラは宿には見当たらないため、レストランの店内、座っていた椅子の背もたれにかけたまま忘れてしまったか、そのあと外に出て、見晴らしのいい場所に座って皆とおしゃべりをしていたときに、そこに置き忘れてしまったか、あるいは宿まで送ってもらったときに車の中に忘れてしまったのでしょう。

 ところが最初に店に電話をかけたときには、店の主人が店にはないと言います。宿を出るときに宿の主人に会ったので、カメラが見つからないことを話し、ひょっとしたら店の外や車の中に置き忘れたかもしれないという話をしたら、ちょうどその日葬儀があって、その際に店の主人に会うはずだから尋ねてくれるとのことでした。

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 最終日は、それまでにも増して暑い中、日かげが少なく登り下りの多い道を苦労しながら歩いて、最終目的地である海辺の村、パリヌーロ(Palinuro)を目指して歩きました。


 海が見え始めてからは、眺めがとりわけすばらしかったのですが、カメラがないのでスマートフォンで撮影しました。

 古いカメラで一度は買い換えようと考えていましたし、せっかく巡礼中に撮った写真が失われてしまうのは残念だと思いつつも、すでに撮った写真が多すぎてパソコンのストレージが少なくなっている状況であり、写真よりもむしろ、今こうして歩いて経験をする、そのことこそに価値があるのだと、そんなふうに思いながら歩きました。

 そうしたら幸い、前夜泊まった宿の奥さんから、カメラがレストランで見つかったという連絡がありました。わたしたちは徒歩の旅であり、また、週末に小村との間にどれだけの公共機関の便があるかという心配があったのですが、幸い奥さんはパリヌーロのホテルに勤めていて、「今からレストランにカメラを取りに行って、それから職場に行くから、午後11時までに来てくれたらカメラを渡せますよ」とのことです。

 カメラが見つかった上に、お忙しいだろうときにわざわざカメラを取りに行ってくださって、そうして、わたしの宿から歩いていける距離にああるホテルに取りに行けばいいということで、本当に助かりました。

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 その勤務先のホテルがそれは大きなホテルで、入り口がなかなか分からず、受付を見つけるまで苦労したのですが、ようやく見つかったとき、会ってカメラを受け取れたときはほっとしました。そのときに請われてわたしのスマートフォンで、風景のすばらしいここで記念写真を撮ったのですが、昨日の記事でも言及しましたように目の周囲が腫れ上がっている上、疲れ果ててひどい顔をしていますので、記事には、再び手にすることができたカメラで撮ったこちらの写真を載せておきます。

 もう手にすることができないと思っていたカメラと旅の写真を手にすることができて、本当にうれしく、ありがたかったです。


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ブログテーマ:今日いち「ハピネス」だった事
Commented by nonkonogoro at 2025-07-02 08:06
カメラとのうれしい再会
おめでとうございます^(*^^)v

カメラそのものよりも 思い出の画像が無くなるのは
寂しいですもんね。
素晴らしい風景ですね。
Commented by katananke05 at 2025-07-02 15:32
日本では 落とし物や忘れ物が よく
でてくるのを インバウンドの方が
感心されるけど イタリアでも
地方だと よくあることなのですね〜
ありがたくて嬉しいですよね〜
Commented by getteng at 2025-07-02 17:41
naokoさん
愛用のカメラが見つかり良かったですね。
老生も一度忘れましたが、銀行だったので助かりました。
新入社員時代、初めて買ったカメラ(一眼、フイルム)を出張時の列車の中に忘れ、
これは残念ながら見つかりませんでしたね。
昭和36年の話ですが。。。
Commented by ciao66 at 2025-07-03 16:38
イタリアで失くしたものが見つかるとは!
めったにないこと?という気もしますが、運が良かったですね。
観光地でもない、都会の真ん中でも無いところは、ちゃんと返って来るのかも。
私もペルージャのミニメトロで置き忘れたリュックが戻ってきたことを思い出しました。
めでたしめでたし!
Commented by GHQ1954 at 2025-07-03 23:25
失くしたと 日本でもそうなんですが 一度失くしたら戻って来ません
このことは私も過去に 何度か経験済み 警察に何度も聞きに行っても無駄足ばかり
奇跡が目の前で起きたのですね よかったですね
それしか言いようがない ほかに言葉あるのかな
奇跡が起こった よかったとしか言いようがない
Commented by milletti_naoko at 2025-07-03 23:35
のんさん、ありがとうございます。
無理だろうとあきらめ半分だったので、本当に
ありがたかったです。
Commented by milletti_naoko at 2025-07-03 23:38
katananke05さん、日本のつもりで
ポルトガルで置き忘れてなくなったカメラについて
届出を出したら、警官の人たちがみんな、夫もですが
出てくるはずがないという態度だったので驚きました。
見つかって、そうして手に戻るようにわざわざ
取りに行ってくださって、本当に助かりました。
Commented by milletti_naoko at 2025-07-03 23:40
gettengさん、ありがとうございます。
それは見つかってよかったですね。
それにしても、昭和36年と言えば、まだカメラが高価品で
あったろう時代に、大切なカメラを紛失されたことがおありとは!
旅行中はあれこれしなければいけないことも多く、
ついうっかりしてしまうので、気をつけなければいけませんね。
Commented by milletti_naoko at 2025-07-03 23:44
ciao66さん、おととしのシチリア旅行でなくした
財布は見つかりませんでしたが、20年ほど前に
ペルージャのバスでなくした財布や証明書なども入った
ポシェットは幸いバス会社にあったんですよ!
夫がローマのトイレに起き忘れた財布や証明書類が5分後には
消えて見つからずじまいということもありました。
無事に見つかって、手元に戻って本当にありがたいです。
なんとミニメトロで忘れ物をされたことがおありとは。
Commented by milletti_naoko at 2025-07-03 23:50
GHQ1954さん、世界各国から来た人たちと暮らしていると、
話をしたときに、誰かが忘れたものが見つかったら、それは
運がよかった、自分のものと考える国もあるようで……
宿で早朝、わたしが前夜カメラを置き忘れたかもしれないテーブルで
過ごした客がいたというので、ひょっとしたらその人たちが、そうしたら
2度と手元に戻るまいと思っていたので、本当にありがたかったです。
by milletti_naoko | 2025-07-01 23:31 | Cammino si San Nilo | Comments(10)