イタリア写真草子 ペルージャ在住、日本語教師のイタリア暮らし・旅・語学だより。

SDAで無事受け取れた小包と不在票もなく保留され郵便局サイトで追跡できなかった理由

 プチ巡礼中に届くはずだった日本からの小包が届かないので、商品を購入したアマゾン日本のサイトで調べると、日本郵便でEMSで発送したことが分かりました。アマゾン日本、日本郵便、イタリア郵便のサイトで小包の行方を追跡した結果、6月下旬に我が家に届けようとしたものの不在だったからと保留になっていることが分かりました。けれども、郵便受けには不在票が入っていなかったので、どこに連絡を取ったものやらと途方に暮れました。


 イタリア郵便局の電話に問い合わせても、音声ガイドが「…についてお問い合わせの際は1を」という音声ガイダンスには該当の項目がありません。EMSの文書を届けてくれる近所の郵便局に行って尋ねても、「Poste Italianeのサイトでは該当の個包は見当たりません」と言われて困っていました。

 郵便局の窓口の担当者のうち、一人は「他の業者が担当しているので郵便局では分かりません」とにべもなかったのですが、もう一人が「Taverne di Corcianoに保留とあるなら、SDAの配達拠点にあると思います」と教えてくれました。そのとき、「電話で確認してから行ってみます」と言ったら、「午後1時まで営業のはずですから、今なら開いているので、すぐに行ってみた方がいいですよ」と言ってくれたのですが、このときは行きませんでした。

 インターネットで調べると、SDAの住所はタヴェルネ・ディ・コルチャーノが属する町、コルチャーノにはあるのですが、住所にタヴェルネとは書かれていません。コルチャーノには大きな産業地域があるので、郵便局のサイトに結果が表示されないということはPoste Italianeに属する配送業者、SDA Express Courierではなく、FedExやDHLなど、他の業者が保留している可能性もあります。

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SDA Express Courier, Corciano (PG), Umbria 7/7/2025

 イタリア郵便局の局員でさえ「当局では扱っていません」と言う人がいるくらいなので、無駄足を踏まないために、実際に足を運ぶ前に、小包がコルチャーノのSDAにあることを確認したかった上、できれば連絡を取って我が家に配達してもらおうと考えていました。

 SNSで先のリンク先の記事を共有して事情を訴えたところ、
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その記事でもご紹介済みの、イタリア郵便局のサイト上のこちらのウェブページで電話番号とメールアドレスを記入したら、無事に自宅に荷物が届いたという方もいらしたのですが、わたしの場合は個人情報を入力したあと、月曜の正午まで待ったものの、連絡も配達もありません。



 正午まで待ったのは、SDAへの電話やメールでの連絡方法を探したり試みたりしたばかりではなく、この日は早朝に歯医者さんにメッセージで歯の状況を説明し「できるだけ早く診ていただけるとありがたいです」と書いて送っていたので、ひょっとしたら午前中に「空きがありますよ」という連絡があるかもしれないと待っていたためでもありました。

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 けれども、電話では埒が明かず、イタリア郵便からは連絡がなく、SDAの朝の受付時間は午後1時までだからと、正午過ぎに重い腰を上げて出かけたら、

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 先客がいたのでしばらく待つことになりましたが、幸い小包はこのSDAの配達拠点にあって、30分後には無事受け取って、帰途につくことができました。

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 関税(dazio)は0ユーロなのになぜか付加価値税(IVA)が1.84ユーロで、さらに郵便局による通関手続きの手数料らしき手数料(diritti)が追加されていて、思いがけず合計4.84ユーロを払うことになったのですが、あれこれ言わずに払って小包を受け取りました。往復のガソリン代とわざわざ出向いた手間、郵便局側の手落ちを考えて無料にしてくれてもよさそうなものですけれども、そういうわけにもいかないのでしょう。

 そもそも、SDAが同じイタリア郵便局傘下にある企業であるのに、郵便局の局員が、EMSの小包がSDAによって配達されることを知らなかったことも問題ですし、イタリア郵便局のサイトで、小包が保留されているのがどこのSDAであるかが表示されないことも問題です。

 そうして、イタリア郵便局のサイトで、わたしも郵便局員もなぜ小包を追跡できなかったかというと、イタリアに到着した時点で追跡番号が変わっていたからだそうで、その新しい追跡番号は上の写真の左上にあって、SDAの担当者が黒いボールペンで囲んだ番号です。

 そうして、上の写真に貼られた情報から考えるに税関手続きはミラノのマルペンサ空港で6月24日に行われていて、

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この番号が初めて使われているのはこちらと

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保留(giacenza)となった日付(data)を記したいずれも6月26日付のシールです。

 ということで、この新たな番号はこのコルチャーノの配達拠点に6月26日に到着した時点でつけられたものだと思います。

 どうしてイタリア郵便局のサイトで追跡できなかったのですかと尋ねたとき、「それはお客さんが入力した番号は日本を出てイタリアに到着するまでの番号であって、イタリアに着いたときに番号が変わったからです。でも、この番号を知っているのはわたしたちだけでしたから。」と受付の男性は答えました。

 ということは、このSDAの支店が新たな番号を、サイト上で入力するなどしてイタリア郵便局に連絡していれば、どこに小包が保留されていたのか、わたしも他の郵便局員も把握ができたはずです。ただ、それがイタリア郵便局自体がその作業を要求しないという組織的問題なのか、本来は行うべきだった情報の追加をコルチャーノのSDAの職員が怠ったのかは謎です。

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 小包には、翌6月27日にも再び配達を試みたというシールが貼ってあります。

 なぜ荷物が届かなかったのか、不在票がなぜ郵便受けになかったのかを、SDAの職員に尋ねると、職員さんの方からわたしに質問がありました。ドアホンにわたしの名前も記載されているかどうか、うちに郵便受けがあるかどうか尋ねられて、わたしの名前は書かれているし郵便受けもあると答えると、最初は、「いつもの配達担当者が休みで代わりに行った局員が家がどこかが分からなかったのかもしれません」と答えたのですが、

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郵便局側に残るらしき不在票メモのシールには何も記入されておらず、わたしの電話番号もきちんと記載されているのに、わたしにはいっさい電話がなかったことを確認して、「一度も配達しなかったのに配達に2度行ったことにして保留にしたようですね。」と言いました。

 ですから問題は多々あるのですが、何よりも配達担当者が荷物を届けに来なかった上に、2度小包を届けようとしたふりをして保留にしたことが一番の問題です。

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 さらに、イタリア郵便局の配達拠点でありながら、このSDAの支店には客が直接かけられる電話番号がまったく存在しないのです。

 それでわたしは、上の履歴には一件だけ土曜に食べに行ったオルヴィエートの日本料理店を予約するための電話が混じっていますが、インターネット上に見つけたこれだろうという電話番号いくつかにかけることとなりました。中には今はもう使われていない番号もありました。最終的には、

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わたしの質問に答えるべきだったのはこちらの番号だと分かったのですが、音声ガイダンスの選択肢が分かりにくく、ようやくAIの応答サービスまで行き着いたと思ったら、そのあとこちらの苦情がAIにはなかなか伝わりません。

 それで3度かけて、ようやく追跡番号を伝えるところまで行ったのですが、挙げ句の果てに、「その番号はまだこちらのデータベースにありませんから、こちらに届いていないのだと思います。しばらく待ってから再度おかけ直しください」と言われました。それで、これはだめだとあきらめて、とりあえずコルチャーノのSDAまで行くことにしたのです。

 もしSDAの支店の方で、きちんと新たな追跡番号をイタリア郵便に伝えてくれていれば、わたしがイタリア郵便局サイト上で、あるいはこの音声ガイダンスで、小包が保留されている場所を突き止めて、担当者と話して配達を頼むこともできたかもしれないと言うのに。

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www.facilespedizioni.com/sda-corciano/ Sembra sito truffa, numero di telefono truffa
詐欺のために有料のニセ電話番号を載せていると思われるウェブページ

 さて、そうやって電話を次々にかけていたとき、中にこちらの電話番号があったのですが、895で始まるこの番号は有料ではないかと最初に調べたとき、この電話は無料だとどこかのウェブページに書いてあったので、それを確認してからかけたら、電話の応答を聞いてやはり有料だと分かったので、すぐに切りました。この番号が公共のサービスでありながら有料の番号を使っているところも、「いくら電話してもなしのつぶてで、うちにいたのに配達されない」とグーグルページに同じ支店のさんざんな評価がずらりと並んでいるのに、このウェブページを開くと次々に「すばらしいサービスです。迅速です。」という高評価の口コミが次々に現れるのも怪しいように思います。

 ひょっとすると一人あるいは何人かの局員がわざと配送をせず、困った受取人、あるいは送った人がこの電話番号にかけてかかる有料料金で稼いでいるのではないか、そんな疑いさえ頭をもたげてしまいます。

 この小包は、イタリア国内でも購入できたものを、日本から直接頼んだ方が安く上がりそうだと判断してアマゾン日本で注文した商品でした。商品を受け取るまでに情報を探したり車で出向いたりして費やした時間と追加で支払った料金を思うと、アマゾンイタリアで注文した方が結局は安く上がったのかもしれません。その値段があまりにも高かったので、そもそも注文を断念していたようにも思います。

 いったい何を注文したかについては、とりあえず実際に使ってからまたお話ししたいと思います。あれこれ大変でしたが、とりあえずは無事に商品を受け取ることができて、ほっとしています。

*追記
 記事中ご紹介した怪しいページはやはり詐欺目当てのようで、次のページにお母さんが詐欺にあって有料電話に20分かけても回答がなかったなど、苦情が殺到しています。

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https://it.trustpilot.com/review/www.facilespedizioni.com

 それなのになぜこのウェブページが存在し続けるのか。わたしは有料料金と知ってすぐに切りましたが、やはり少しは料金を取られたのでしょう。これも配達をさぼった上に、配達を2度試みたと嘘を言った職員がいたためです。

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Commented by koito_hari616 at 2025-07-10 11:49
こんにちは

我が家の場合はマンションなのでエレベーターを使って上階に
運ぶのは嫌なのだろうと
不在表が入って、マンションの宅配ボックスに入れてあることが何度か有りました
重い荷物だと取りに行って運ぶのは難儀です
なので、オットがシバシバ電話をして注意喚起をしています
重たい荷物はズルしたくなります💦

しかし、なおこさんの場合は悪質な業者の臭いがします
お手元に届いて良かったです
中身は何なのかはこれから分かりますね♪
Commented by ciao66 at 2025-07-10 20:32
配達の追跡も困難で、取りに行くのも大変手間だったでしょう。
結局は、配達をさぼった上に、配達を2度試みたと嘘を言ったとは!
なんともはや、言いようもなし。
お疲れさまでした!
Commented by meife-no-shiawase at 2025-07-11 15:24
なおこさん。

結果として、ご無事に荷物を受け取られて、本当によかったですね。

拝読していて、なんとも胸が詰まるようなもどかしさと、イタリアならではの複雑さを感じました。不在票もなく、追跡番号まで変わっていたなんて、これはご自身で動かれなければ永久に荷物が迷子になっていたかもしれませんね。

それにしても、対応の差や情報共有の不足、連絡のとりにくさ、そして怪しい有料番号……どれをとっても利用者側の負担が大きすぎて、本来ならもっとスムーズであるべき過程なのにと思わずにはいられません。

それでも、最後に職員さんと対話できて、荷物がきちんと見つかり、手に取ることができた場面では、こちらまでほっとしました。

また、内容があまりに臨場感があって、最後の「何を注文したのか」への期待も高まります。いつかその続編も楽しみにしていますね。

台湾でも行政とか色々なところでたらいまわしにされることも少なくありません。荷物は幸い割ときちんと届きますが、なぜか友人が昨年の年末に出してくれた年賀状が、半年かけて先日届きました。いったいどうしてどうなって、半年もかかったのか・・・謎です。(笑)
Commented by katananke at 2025-07-11 15:46
なお子さんのように手間を厭わずにしっかり どこでひっかかったんか 解明しようとする方が もっと増えて
それの苦情が殺到すると 当局も 重い腰を上げて
簡便なやり方に改良するのかしら?と思ってみたり ずるしようとする配達員がいる限りには 改善されないなあ、、とか
色々思ってしまいますね〜
たぶん 日本では それほどには悪質なやり方をする配達員もいないかとは思いまするが(みなさま 丁寧で暑い中ほんとご苦労様といつも感謝です) 
郵政になんだったかの不正があり こんご 郵便トラックが使えなくなり 民間の配達業者に 委託になります〜
間違いが多くなるか どうなるか、、
うまくいけば良いですが、、
Commented by みーは at 2025-07-11 20:14
大変でしたね!
もしまた注文されることがあったら、受取人を旦那さんの名前にしてみてはどうでしょう?名前が外国人だと「話せない=苦情を言わない=バレない」と考えてこういうことをする輩もいるように思います。海外は楽しいですけれどどうしてもこういうことが時々発生しますね。若い時はそれでもまた行こう!って思えましたけどね笑。日本も外国人労働者が増えてきて段々とサービスの質が落ちているように思います。過剰だったところが削ぎ落とされるのは良いことですけれど、通り越してしまっている感もありますね。日本が日本らしさを失っていくのはもはや止められないのかもしれません。話は変わりますが、なお子さんのお宅には果樹はありましたっけ?もしよろしければいつかご自宅の植物リストも紹介してほしいです。
Commented by milletti_naoko at 2025-07-21 00:48
結うさん、最近では確かに家までの配達は大変なマンションや
高層ビルも多いのですが、家にいるのに不在票が入るのは困りますよね。
手間がかかりましたが、受け取ることができてほっとしています。
Commented by milletti_naoko at 2025-07-21 00:53
ciao66さん、ありがとうございます。
何はともあれ手に入ってほっとしました。
Commented by milletti_naoko at 2025-07-21 03:49
メイフェさん、ありがとうございます。
SDAでわたしの前にいた方は、荷物が二つとも、郵便局の
支店から不在票がないままに差し戻されてしまったようで、
それを思うと出向いたときにまだ荷物があってよかったです。
年賀状が届くまでに半年かかるとは! イタリアで絵葉書の
国内配達の遅さに驚いたのですが、半年ですか。
Commented by milletti_naoko at 2025-07-21 04:06
katananke05さん、今日近所の方の家で皆で会食したら、
中に郵便局の窓口に長く勤める女性がいて、少ない人数で
大勢の客に向き合わねばならず大変だという話を聞きました。
郵便局の配達にしても、うちの近所にはていねいにきちんと
配達してくださる方が多いので、一部の人の怠慢で皆が悪く
言われたり、客が不都合を被ったりするのは残念なことです。
日本でも郵便配達がそんな事情になってきているとは!
Commented by milletti_naoko at 2025-07-21 04:14
みーはさん、ありがとうございます!
それが、幸か不幸かイタリア人かどうかに関わらず
郵便で困っている人は大勢いるようなのですよ。
by milletti_naoko | 2025-07-09 21:17 | Sistemi & procedure | Comments(10)