イタリア写真草子 ペルージャ在住、日本語教師のイタリア暮らし・旅・語学だより。

教会・公園美しく海・山見晴らせるグワルディアグレーレ 置き忘れたスマホ届けてくれた人と警察に感謝

 アブルッツォ旅行3日目、7月15日は海辺のバールで朝食を済ませてから、2泊したシルヴィ・マリーナを後にして、旅の一番の目的地だったファーラ・サン・マルティーノに向かいました。

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Guardiagrele (CH), Abruzzo 15/7/2025

 途中、おすすめの町と旅行ガイドにあったグワルディアグレーレ(Guardiagrele)に立ち寄ると、見どころも多く人が優しく、食事もおいしかったので、訪ねて本当によかったです。

 中世に築かれたサンタ・マリーア・マッジョーレ教会(Chisa di Santa Maria Maggiore)は、

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外装が美しく、夫と二人でしばらく見とれて立ち止まりました。わたしたちが初めてこの教会を見た午前11時頃には、教会の前に人が大勢いたのですが、冒頭の写真を撮った午後2時過ぎには、昼食の時間帯でもあり、またあまりにも暑かったためもあるのでしょう、人影がまばらでした。

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 内部は、こちらの地下聖堂(cripta)をはじめとして、後世に何度も手が加えられたとのことで、1706年にあった地震の後に特に大規模な改装が行われたのことです。

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 教会内部には、けれど今も、こちらの13世紀の祭壇の前部装飾(paliotto)が残っています。

 マイエッラ国立公園の観光案内所で「南北に細長い歴史的中心街の北東の端と南の端に、緑がきれいで眺めのいい公園がありますよ」と聞いていたので、教会を訪ねたあとは、北東にある公園に向かいました。

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 そうしたら、途中で道の右手にこちらの教会があり、

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訪ねてみて、王冠をかぶり、赤いドレスをまとった聖母アリアの像が印象に残りました。

 北東にある公園は大きく緑が豊かで、中央に噴水があり、

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紅葉や竹が岸辺に植わる池に橋がかかっていて、

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階段を上って橋の上に出ると、緑の木々の向こうに海も見えました。教会でくつろぐ人々がたくさんいました。

 このあと、近くの水飲み場で水を飲み、目に入った教会を訪ねてから、お菓子屋さんに向かったのですが、

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その途中、建物の壁にこちらの陶板の絵があ離ました。

 「かつてはこんなふうに働いていました」と、下にイタリア語で書かれています。絵から察するに、こんなふうに(così)というのはきっと、靴の職人の家では、奥さんから小さい子供まで、皆が靴づくりに協力していたということでしょう。

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 目指すお菓子屋さんはこちら、Pasticcelia Palmerioです。グワルディアレーレ名物のおいしいお菓子、sise delle monache、またはtre montiは、三つに盛り上がったスポンジケーキの下にクリームがはさまれています。

 この町でしか食べられないこのお菓子が食べられる歴史ある店は同じ通りにもう一軒あると旅行ガイドに記されていていました。けれども、一つのお菓子があまりにも大きいので、まずはこの店で一つを半分こして食べて、昼食のあとで町を発つ前に、その店、Pasticceria Lulloを食べようと夫が言いました。そのときには店がしまっていたので夫は残念がっていたのですが、わたしは甘いものを食べすぎずに済んだので助かりました。

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 そのあとは、聖フランチェスコ教会(Chiesa di San Francesco)

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その回廊を訪ねました。13世紀前半に築かれた教会は、内部は17〜18世紀に改装され、併設されていた修道院は、現在では町役場や博物館として使われています。



 聖フランチェスコ教会を訪ねたあと、広場をはさんで向かいにあるレストランで食べたおいしい昼食については、すでに上の記事でお話しました。

 観光案内所の人から、南の端の公園には塔があってマイエッラ山を見晴らすことができると聞いていたので、昼食の後は、その公園に向かいました。

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 塔は周囲を鉄柵に囲まれていて入ることができず、公園からは木々に遮られてマイエッラ山が見えなかったのですが、公園のすぐ近くに展望台があって、その展望台からは、マイエッラ山の山並みが見えたので、うれしかったです。

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 6月下旬のカンパーニア州でのプチ巡礼中にうっかりカメラを置き忘れたわたしは、なんとこの日もグワルディアグレーレで、おそらく北東の公園を訪ねたあと水飲み場で瓶に水を汲んで飲んだときに、手にしていたスマートフォンを近くに置いて、そのまま置き忘れてしまいました。スマホがないのに気づいたのは、そのあと教会に寄って、町の名物のお菓子を食べたあとです。きっと水飲み場に忘れたに違いないと思って急いで戻ったのに水飲み場にはなく、教会にもないので、旅行中のブログ記事投稿のためにとスマホで写真を最後に撮った公園に戻って探しました。橋の上に上ってみても見当たらないので、困って近くにいた町の人に、なくしたものについて尋ねたり届け出たりするにはどこに行ったらいいのでしょうと尋ねると、皆とても親切であちこち探そうとしてくださり、中には「わたしたちはつい最近日本に旅行したばかりなんです。日本なら見つかるでしょうが、イタリアでは見つからないでしょうね。」と言う人もいました。

 そのとき夫がやって来て、「君の電話番号に電話をかけたら、誰かが町の警察に届け出てくれていて、警察の人が菓子屋まで届けに来てくれると言ったから店に戻ろう」と言います。お菓子屋さんに戻ると、お店の方も心配してくださっていて、まもなく警察の人がわざわざ歩いてスマホを届けに来てくれました。スマートフォンが見つかり、予約した宿などの情報もなくさずに済んだ上、スマホのケースの中には、イタリア郵便局のキャッシュカード兼クレジットカードや、運転免許証、健康保険証も入っていたので、なくなってしまったら大変なことになるところで、本当に助かりました。

 わざわざ警察まで届けに行ってくださった方と警察の方はもとより、町の人が皆親切でいい方で、ありがたいことです。つい1か月前にカメラをうっかり忘れて迷惑をかけたばかりなので、もっとしっかりして大切な物を置き忘れないようにしなければいけないと、改めてそう思いました。


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Guardiagrele, paese bellissimo con persone gentili
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ブログテーマ:夏の1枚
Commented by katananke at 2025-08-06 09:55
わお〜 有名な観光地でなくて 地方の街ではイタリアでも日本でもおなじく 皆人は正直で親切ですね〜
今時携帯を無くしたら もう 如何して良いか、、と
心配のどん底に落ちますね〜
まして クレカや免許証なども入れてあったのでは、、

イタリアは外は災害などで傷んでいても 教会がどこも内部は綺麗で 人々の信仰心の厚さがわかります〜
わたしは ミラノの「最後の晩餐」がある
サンタマリア なんちゃら、教会の 元修道院だったところの回廊が ほんと美しかったのに 感動しましたよ〜
Commented by getteng at 2025-08-06 10:03
naokoさん
if物語ですが、イタリア全土の主要な教会巡りをしてみたいものです。
10年間くらい滞在、しかも車の運転ができないとダメでしょうね。
Commented by koito_hari616 at 2025-08-06 10:46
こんにちは

13世紀の祭壇の前部装飾 は大天使ミカエルとガブリエルでしょうか?
このような大天使の装飾は初めて見ました
聖母子像が一番好きです♪

そして、靴職人の家族の銅版画は流石ですね
右上の方に雲に乗ったご先祖様なのか?その上はやはり守護聖人なのか?
そのように考えると楽しい~♪

忘れ物はお財布とかカード類とかスマホ等は無いのですが
お気に入りの日傘や手袋を何足も。。。有りません(笑)
最近は兎に角気を付けるようにしています💦
戻ってきて良かったですね、感謝の言葉しかありませんね
Commented by nonkonogoro at 2025-08-06 16:13
良かったですね~(*^^)v
イタリアにも親切な方は たくさんいらっしゃるのですね。
スマホやカードが無くなると ドキドキしてしまいますよね。
Commented by milletti_naoko at 2025-08-06 16:21
katanankeさん、どうしようと青くなり、もしなくなっていたら旅行気分どころではなかったので、本当にありがたかったです。

2016年のイタリア中部地震のあとで、まだ修復や再建を待つ協会も多いのですが、地域の特に人の心のよすがになる教会は、他に先駆けて驚くほど早く再建されていて、驚いたことがあります。
ミラノの教会、歴史ある教会の美しい回廊が今も大切にされているのでしょうね。
Commented by milletti_naoko at 2025-08-06 17:57
gettengさん、本当に主要な教会だけでしたら、きっと大きな町にあるものが多く、巡礼者も多いので、公共の交通手段を使ってもそれほどかけずにきっと回れるのではないかと思います。どの程度まで、いくつまでを主要と考えるかどうか、かなりのばらつきがあるように思うのですけれども。
Commented by milletti_naoko at 2025-08-06 18:02
結うさん、天使についての詳しい説明は今ざっと探してみたものの見つからなかったのですが、中世の頃の素朴な像や装飾にわたしは最も心を魅かれるように思います。

そうなんです。この雲の上の守護聖人かとわたしは思ったのですが、ひょっとしたらご先祖さまかもしれない人も靴づくりをしているのもいいですよね。

本当にありがたいことです。ブログの記事のためにとスマホですぐ写真を撮れるように手に持って歩いていたのですが、それが置き忘れにつながったのだと反省しています。
Commented by milletti_naoko at 2025-08-06 18:04
のんさん、ありがとうございます。
きっとまだ置き忘れた場所にあるに違いないと急いで戻ったのに、ないのを見たときは愕然としたのですが、親切な方のおかげで本当に助かりました。
Commented by ririrouzu at 2025-08-07 16:12
おとしものがでてきてよかったね !!
Commented by ciao66 at 2025-08-07 17:04
イタリアの教会はやはり美しいですね。どの街に行っても当たりはずれは無いかも。ひょっとして、イタリア人の美意識は教会で作られるのかもしれません。

靴屋さんの陶板画のセンスには脱帽で、絵には受け継がれてきたファミリーの誇りが感じられます。

「甘いものを食べすぎずに済んだので助かった」・・・まるで小説の一節にでもなりそうな、微妙な心理ですね!

スマホが戻ってきて良かったですね!私は「首掛けストラップ」でぶら下げて無くさないようにしています。「ベルトポーチ」とセットで落っことす心配もなし、お勧めですよ。
Commented by milletti_naoko at 2025-08-07 23:10
ririrouzuさん、ありがとうございます!
Commented by milletti_naoko at 2025-08-07 23:17
ciao66さん、かつて道徳観や宗教観が教会で育まれたのは
間違いなく、絵を通して宗教教育が行われていたことを考えると、
特にかつてはそういう傾向が強かったことでしょうね。

わたしもこの陶板画、すてきだなあと思いました。
このお菓子、とっても大きいので二人で分けてもたくさんだったんです。
昼食を食べてまもないときでもあり、食べずに済んで本当に助かりました。

ありがとうございます。普段はスマホで写真を撮るのはQRコードを撮るとき
くらいで、そういうときは席についているので問題ないのですが、泊まりの
旅行のときはパソコンから投稿できないのでスマホで写真を撮る必要があり、
それでスマホを手にしていたので失敗しました。

なるほど首かけストラップですか。次回の泊まりがけの旅行までに検討してみます。

by milletti_naoko | 2025-08-06 01:01 | Abruzzo | Comments(12)