イタリア写真草子 ペルージャ在住、日本語教師のイタリア暮らし・旅・語学だより。

いつかきっと登頂果たそうコルノ・グランデ 決意のきっかけは修道女

 7月18日金曜日は、大好きな高原、カンポ・インペラトーレ(Campo Imperatore)から山を登りました。右手奥に見える岩山は、イタリア半島を南北に縦断するアッペンニーニ山脈の最高峰、コルノ・グランデ(Corno Grande、2912m)です。

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Campo Imperatore (AQ), Abruzzo 18/7/2025

 この日の朝は駐車場に到着するまで、わたしは上の写真で左手へとなだらかな山道を登っていきたいと考えていました。登山道の見晴らしがよく、例年、野の花もたくさん咲いているからです。

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 ところが、この日はご覧のように、歩きたいと考えていた道は低い雲にすっかり覆われていました。あれは去年だったか、歩いていたら突然前方に霧が現れて、視界の悪い中をやむなく歩いたことがあります。そのときは、やがて霧の中から出ることができましたし暖かかったのですが、この日は前日雨が降ったために、雲や霧の中は寒いだろうと予想されました。

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 そこで、冒頭の写真で前方に続く道をしばらく登ってから右に曲がり、少しずつ高みへと登っていって、こんなふうにコルノ・グランデが間近に見えるところまで歩きました。

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 そうして、そのあたりで登山道を右に逸れて、さらに少し先に進み、左にコルノ・グランデの岩の壁、前方にはアドリア海の青い海が見えるところまで行って、昼食のパニーノを食べました。

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 コルノ・グランデは高い山なので、カンポ・インペラトーレを車で進む途中、かなり遠くからもしばしば見えます。

 2014年以来、グラン・サッソのカンポ・インペラトーレを訪れて何度も登山をしているわたしたちは、コルノ・グランデの近くを歩いたことも多いのですが、岩だらけの険しそうなこの山の頂上まで登ろうという考えは時々頭を横切ったものの、まだ登ったことがありません。

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L'Aquila (AQ), Abruzzo 16/7/2025

 その翌日、7月19日土曜日の朝、ラクイラの宿で朝食を食べていたら、コーヒーを運んでくれた修道女の方が「昨日は何をしましたか」と尋ねたので、「カンポ・インペラトーレで、コルノ・グランデの近くまで登りました。」と言いました。わたしたちは、それでもかなり歩いたつもりでいて、修道女の方は山など登ったことがないだろうなと思ったら、「コルノ・グランデには登らなかったんですか。わたしは以前に登ったことがあります。」という返事が返ってきたので驚きました。

 この宿を営む修道会の修道女はほとんどが若い外国人女性で、この修道女の方もそうでした。続く話を聞いて驚きました。

 ある朝、神父が山を登ろうと言うので、朝5時頃、修道女たち皆がその神父さんといっしょにカンポ・インペラトーレまで行って、登山用ストックも持たず、履いていた靴も登山靴ではなかったのに、ただただ神父についていき、ひどく大変な登山だったけれども、なんとコルノ・グランデの頂上まで皆が登ったと言うではありませんか。

 あちこち登山に出かけてはいても、わたしたちに登れるような山ではないと思っていたのに、登山の経験がほとんどない修道女さんたちが登山靴も履かずに頂上まで登ったとは。

 なんでもやればできるもので、できないと思い込んでいてはいけない。いつかはわたしたちもぜひ、きちんと計画を立てて、コルノ・グランデの山頂まで登ろうと心に決めたのでありました。


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ブログテーマ:夏休み
Commented by katananke at 2025-08-14 09:58
修道女の方々の経営する宿だったのですか、、
母の上の姉は 働く修道女で 戦後博多で孤児院を、、
lその後は群馬や京都で カトリックの幼稚園と
他の修道女2名とで 修道院も経営?してましたよ〜
このように宿を経営する修道女さんもいるのですね〜

装備が不備な状況で3000メートル近くの登山は
すごいですね〜
Commented by pothos9070 at 2025-08-14 16:16
素晴らしい景色に見事なお山。
真っ青な空がとても印象的です。
お写真拝見すると、半ズボンの方が多いようですが
このあたりでも気温はすでに低いのではないですか?
私一度、乗鞍岳の頂上付近まで行ったことがありますが
平地は30℃を軽く超えているのに、山頂付近の気温は
8℃で、凄く寒かった思い出があります@@;
おまけに霧だらけだったので、山頂の売店で仕方なく
やけに値段が高いレインコートを買いました^^;
Commented by milletti_naoko at 2025-08-14 18:15
katanankeさんは、カトリック教の修道女としてそういった施設も経営されるおばさまもいらっしゃったんですね! わたしは家から近いという理由だけで、横浜では仏教の幼稚園、札幌に引っ越してからはカトリック教の幼稚園にそれこそ冬から卒園までの数か月だけ通ったのですが、ひょっとしたらその幼稚園も修道女の方が営まれていたのかもしれないなとふと思いました。

イタリアで巡礼をしていたら、修道士の方たちが暮らす修道院の一部に巡礼者や一般の人も献金をしたり決められた料金を払ったりして宿泊できる巡礼宿に泊まることが時々あったのですが、こんなふうに宿泊施設の経営自体が修道会の目的である宿に泊まったのは今回が初めてであるように思いました。

そうなんです。登山に慣れているわけでもない修道女の皆さんが、しかも装備もなしにあんな険しい岩山を登るとはと、出発地点はわたしたちと同じ標高2130mの旧ホテル前だと思うのですが、驚きました。
Commented by milletti_naoko at 2025-08-14 18:34
ぽとすさん、ありがとうございます。大好きな高原、大好きな山です。
そうなんです! わたしも今写真を見て、空がこんなに青かったのかと驚きました。『すごすぎる天気の図鑑』に説明があったなあと思って78ページを読み直したら、ここは出発地点の冒頭の写真の位置でさえ標高が2130mと高いので、低い空と違って他の色が散乱されて白っぽくなることがなく、しかも、影から察するに太陽と反対側の空なので他の色が重ならず「ちょっとだけ深い青」になっていたようです。

そうなんです。前夜雨が降ったこともあって早朝の気温は著しく低く、夫は「半ズボンしか持ってきていないから高原は寒いだろうから山を登らない」とさえ行っていました。ただ着いたのが11時半頃で、平地の気温は37度ほどと暑い日だったので、その頃には予想気温が18度近くあり、太陽が照っていて上りだったので暖かく、歩くのにちょうどいいくらいでした。

平地の気温が低いので半ズボンで来た人が多いのだと思うのですが、登山では転ぶ恐れもあれば蛇やマダニの恐れもあるので、わたしはいつも長いズボンで歩いています。
by milletti_naoko | 2025-08-13 23:27 | Abruzzo | Comments(4)