イタリア写真草子 ペルージャ在住、日本語教師のイタリア暮らし・旅・語学だより。

抜歯か否か宣告先延ばし 禁じられたトッローネ 歯医者と怒る夫

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 アブルッツォ旅行に出かけるたびに、夫が楽しみにしているのがラクイラの町の訪問です。そうして、ラクイラに行くたびに、このおいしいトッローネ(torrone)を、

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8/8/2022

職場の同僚や家族へのお土産の一つとして購入しています。

 トッローネはイタリアではクリスマスや年末年始に、デザートとして食べたり、贈ったり頂いたりすることが多いのですが、この1835年創業の歴史あるラクイラの店、Fratelli Nurziaのトッローネは、昔ながらの上質の素材だけを使っていて、柔らかくてとてもおいしいので、義家族も毎回食べるたびに喜んでいます。

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L'Aquila (AQ), Abruzzo 8/8/2022

 今年7月にももちろん店を訪ねてトッローネを買ったのですが、今年は店の写真を撮っていないので、3年前に撮影したこちらの写真を添えておきます。古い写真を見返して、店内のレトロな照明とガラス窓に映る教会の取り合わせがいいなと感じました。

 アブルッツォ旅行からペルージャに帰ったのが7月19日土曜日で、以来2度ほど、このチョコレートをたっぷり使ったおいしいトッローネが日曜日の大家族での食卓に登場しています。けれども、わたしは、7月に歯医者さんから、「ブルスケッタやトッローネ、アーモンドやヘーゼルナッツなどの堅いものは、いっさい食べないように」と言われていました。



 それが上の記事を書いたあと最初に歯医者に行った7月8日だったのか、アブルッツォ旅行から帰って行った7月24日のことだったのかは、覚えていないのですけれども、そのため、わたしはトッローネを食べずに我慢していました。

 診療を受けたときのあまりのショックと、いったいどういう結果になるか分からないという状況から、歯医者についてはずっと書かずにいました。7月8日に診療に行ったとき、わたしが心配していた歯そのものは、奥にあるからともともと金属の詰め物がむき出しになる形で治療した歯なので、問題ないことが分かりました。けれども、そのときに、別の歯の神経が死んで炎症を起こしていること、さらに、レントゲンを取った結果、その神経が後退してか細くなってしまっていることが分かりました。それで、神経を抜く治療を試みるけれども、あまりにか細くしかも歯の奥の方にあるために神経が抜けない可能性があり、その場合には、手術で横から切開して取り除く、あるいは抜歯することになると聞いて、青くなりました。歯の神経が死んで炎症を起こしているので、根管治療を行わなければいけないかもしれないということは、実はあれは確か去年の12月だったか、歯茎に水ぶくれができて、いつまでも治らないのに気づいたときにインターネットで調べて知っていました。ただその頃は、学校で同僚の先生のご都合もあり、1日に6時間から8時間授業があるという非常事態が続いていて、歯医者に通う時間的余裕がありませんでした。



 授業の時間割がいつになく過酷だった講座が終わってすぐ、2月に歯医者に行ったら虫歯が見つかり、その虫歯が奥にあるために神経を抜くことになり、その一連の治療のあとで、歯医者さんは気づいていなかった歯茎の水ぶくれについてわたしの方から言ってみたのですが、そのときは歯石を取ったら炎症が治まるかもしれないとのことで、様子を見ることになりました。それが、7月に診療を受けた際になってもまだ水ぶくれが残っていたので、これは神経が死んで炎症を起こしているので、抜髄が必要でひょっとしたら手術か抜歯になるかもしれないということになったのです。

 8月7日の治療で、奥にあるか細い神経を抜こうと歯医者さんが試みたものの不可能だったのですが、とりあえず奥深くまで掘った歯に薬剤を詰め、抗生物質を服用して様子を見ることになりました。

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 抗生物質のAugmentinは、前回の残りがまだあって、それは水に溶かして飲むタイプだったのですが、2月に薬局で新たに買ったときには大きな錠剤で、その方が人工甘味料が含まれないのでよかったです。前回買ったとき、わたしはこの抗生物質には錠剤タイプもあることを知らずにいましたし、薬局では、どのタイプがいいですかとは聞かれませんでした。薬局の人が、わたしの好みは聞かずに、飲みやすかろうと水に溶かして飲むものがよかろうと考えて売ったのでしょう。

 8月7日の治療以来、昨日、9月2日にあった診療までの間に1か月が経ち、水ぶくれはつぶれたままなのですが、けれどもそのあたりの歯茎を押すと、歯茎なのか内部なのか、他のところでは感じない痛みというほどではない刺激があり、わたし自身は目で確認するのが難しいのですが、つぶれた水ぶくれがまだ残っていて、歯茎とその下が少しただれて赤くなっているようです。

 歯をなんとか残すことができるだろうか、それとも抜かなければいけないのだろうかと、その間、いえ実は7月8日から、ずっとはらはら、ひやひやしていました。

 昨日診てもらった結果、「歯をさらに削って薬剤を再び詰めて、それで炎症が治まり、歯茎も健康な状況に戻るようであれば、歯は抜かなくて済むけれども、炎症が残るようであれば歯を抜きます。炎症が残れば歯は抜くことになりますが、できるだけ温存する方向で行きましょう」ということになりました。というわけで、今回は抗生物質は取らずに済み、ほっとしているのですが、今後の経過を見るためにと次回は10月14日となった診療まで、またはらはらどきどき、ひやひやしながらも、抜かずに済むかもしれないと期待をして過ごすことになりそうです。

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 今回は、歯茎の腫れやただれが早く治るようにと、こちらのジェルの処方があって、昨日薬局に買いに行きました。




 炎症よ、飛んでいけと、念じて信じて、なんとか炎症を退治してしまおう。心配しても仕方がないので、気持ちを明るく持って免疫を強くしようと、以前に読んだディーパクの本の内容を思い起こしました。

 治療後に、トッローネはいつになったら食べることができるでしょうかと尋ねたら、わたしの歯はすでに治療済みの歯も多く、マウスピースをするようになってから歯が急に折れたり欠けたりすることは激減したものの、寝ている間に歯ぎしりをして歯に強い刺激が加わっていた期間も長いので、「トッローネやブルスケッタ、アーモンドやヘーゼルナッツなどの堅いものは、今後いっさい食べない方をお勧めします」と言われてしまいました。


 クリスマスが近づいてトッローネが出回る時期になったり、10月半ばになってペルージャに移動遊園地や屋台が来たりすると、トッローネや屋台の堅いお菓子を食べて歯が欠けて、歯医者に駆け込む人が多いという話は、以前から歯医者でよく聞いていました。15歳の健康な少年の歯でさえ、堅いナッツのかけらがある一点に噛む力が集中して折れてしまったことがあるそうで、それも以前に父さん歯医者から聞いたように思います。それに、今回は歯をかなり削ったこともあって、中に薬剤を詰めてはいるけれども、堅いものを食べると折れたり割れたりする可能性があるとのことです。

 それを聞いて、歯の健康には代えられないと思い、「もうトッローネはわたしは食べないから、あなたが食べて」と夫に言い、筋トレを始めてからミックスナッツも買って食べていたのですが、「わたしはもう食べないから」と夫に渡しました。歯の治療が終わったらわたしが食べられるようにと、ラクイラのトッローネを少し残してくれていたのです。ところが夫は、「ヘーゼルナッツはそんなに堅くないし、そうやって食べないことにしたら、必要な栄養素を摂らないことになってしまう」と怒り始めました。自分は突然甘いものを食べないと宣言して、それを2か月続けたり、時々断食をすると言って夕食を抜いたりしていると言うのに。

 けれども、わたしの決心は固いのです。バーチ・チョコレートが食べられないのは残念ですが、ヘーゼルナッツの持つ栄養素は他の食品からも取れるでしょうし、トッローネもイタリアで暮らし始めた2002年までは食べませんでした。それに、アーモンドの実が食べられなくてもアーモンドミルクは飲めるわけですから、夫がなんと言おうと、歯を守るために堅いものは避けていくつもりでいます。


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Commented by getteng at 2025-09-03 20:46
naokoさん
たいへんなことになっていますね。
という老生も1か所気になる部分があり、近々歯科に行かねばと思いおります。
Commented by milletti_naoko at 2025-09-03 21:00
gettengさん、行きたくないのでつい先延ばしがちですよね。
猛暑が続いているのでしょうか。気は重いでしょうがぜひ
足を運んでみてくださいませ。
Commented at 2025-09-03 21:29
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by lacasamia3 at 2025-09-03 22:57
こんにちは。歯は健康のために本当に大切ですよね~。早く炎症が治りますように・・・。最近、アブルッツォ、マルケ、ウンブリアのあたりにはまっていて、naokoさんのブログを読み返しています。今回はNorcia近郊を周ったのですが、Campo Imperatore も素敵ですね。ヒナゲシの季節に訪れてみたいです。
Commented by nonkonogoro at 2025-09-04 08:45
私も今歯の治療中です。
神経を殺したり抜いたりと
丁寧に時間をかけて されています。

私が昨年暮れに 治療してもらい
もう治療が終わったものと この夏までほっておいたのです。
それで 薬が入ったまま 穴が詰まっていたとか。。。

ようやく あと少しで治療が終わりそうです。
でも まだ少々他にも不具合がありますが~
歩いて数分の距離なので 便利ですけれど
できれば 行きたくないですよね~

私も ナッツ類だ~い好きですが
今では ほとんど食べません。
残念ですけれど 仕方ないですよね。。。

Commented by tourtour0922 at 2025-09-04 13:00
歯は本当に深刻ですよね。
出来る限り歯医者さんには行きたくないのに。
行かなくてはいけない時がやってくるという。。。

何とか抜かなくてもいい方向へ向かっていきますように。

トッローネって知りませんでしたが、危険なくらい美味しそうです。
Commented by koito_hari616 at 2025-09-04 15:57
こんにちは

今日はエキサイトの反応が悪いですね
投稿できなければ諦めます

私も歯医者は大ッきらいですが(子供のような)
最近は大人なので行きます(笑)

ナッツは美味しいですね、でも。。。私は〇ンピになります
ナッツが持つ植物繊維が私のお腹には合わないようです💦
Commented by katananke at 2025-09-04 21:11
わたしは 1本だけ入れ歯をしてますが
先日久しぶりに歯石取りに行ったら先生が
「この入れ歯 10年前のだけど 素晴らしいね まだもってるもんね」といわれ、、
だんだん 歯茎が 痩せてくので 入れ歯もそれにしたがい 作り直しなど 起こるようです〜
歯医者は こわ〜いから なるべく行きたくないですね〜 昨今はできるだけ はを抜かず残す方向にあるようです〜 早く治ると良いですね〜
Commented by meife-no-shiawase at 2025-09-05 20:51
なおこさん。

記事を拝見して、こちらまでハラハラしながら読ませていただきました。
抜歯かもしれない、でもなんとか残せるかもしれない…
という先の見えない状況で過ごされてきたご心配、
本当に大変だったと思います。

歯って日常生活に大きく関わってくるものですしね。

そして、そんな中で大好きなトッローネやナッツを
「もう食べない」と決心されたお気持ちに、深く共感しました。

身近で魅力的なお菓子なのに、それを手放すのは勇気がいりますよね。
ご主人さまが「栄養が…」と怒るお気持ちも微笑ましく伝わってきましたが(笑)、
やはり歯を守ることが一番大切だと思います。

健康な歯があってこそ、おいしいものを安心して楽しめますし、
なおこさんの大切な日常を支えてくれるはずです。

どうか炎症が落ち着いて、歯を残せる方向で進みますように。
Commented by milletti_naoko at 2025-09-08 17:56
鍵コメントの方、なんとそんな恐ろしいことが起こり得るのですね! どんなにかおつらい、大変な思いをされたことでしょう。
わたしも何だかんだと、虫歯の治療中に結局神経を抜くことになって詰め物をした歯が二つあり、この神経が死んで後退してしまった歯が炎症を起こしているとのことです。そう言えば、最初に取った今治療中の歯のレントゲンに、ひょっとしたらあれが膿疱かと思われるような黒い小さい影もあったような。

できるだけ歯を残す方法でいきましょうという姿勢でいてくださる先生なので、次回の診察時に抜くしかないということであれば、そういう恐ろしい事態を避けるためにもやはり抜いてしまった方がよさそうだと覚悟ができました。ご経験も踏まえた温かいお言葉をありがとうございます。

お互いにどうか一刻も歯の問題が解決して、安心して暮らせるようになりますように。
Commented by milletti_naoko at 2025-09-08 18:07
ちほさん、温かいお言葉をありがとうございます。
アブルッツォやマルケ、ウンブリアには、隠れたすてきな宝石のような村や町が点在していますよね。参考にと読んでくださっているとは光栄です。
ノルチャ近郊もマルケのマチェラータ県もいまだに2016年のイタリア中部地震の傷跡が生々しいので、どうか早く再建が終わりますように。カンポ・インペラトーレは大好きで、一目惚れしました。ただ標高が高いからか、わたしたちが季節に出会わなかったからか、カンポ・インペラトーレではまだヒナゲシの花は見たことがありません。けれどもカステッルッチョ・ディ・ノルチャの高原は、今年は天候のために少なかったそうですが、例年は6月下旬から7月初めにかけてが、ひなげしの花が美しい時期です。行かれるならウェブカムで開花情報を確認して、平日に行かれることをお勧めします。週末は通行規制があってシャトルバスで行くことになり、大混雑も予想されるからです。
Commented by milletti_naoko at 2025-09-08 18:36
のんさんも歯の神経を抜いての治療中なのですね。
終わったと思った治療が終わっていなかったなんて、
お医者さんも年末で忙しかったのでしょうが、次の予約を
きちんと入れてくださらなかったのですね。

ナッツ類、わたしは近年筋トレを始めて食べるようになり、
おいしいと思っていたのですが、食べられなくなって残念です。
のんさんもどうか早く治療が済んで、落ち着いて日々を過ごせる日が来ますように。
Commented by milletti_naoko at 2025-09-08 18:47
tourtour0922さん、温かいお言葉をありがとうございます。
どうか抜かなくてすみますように。
トッローネは近年では工場生産の安いものもクリスマスの頃にスーパーでたくさん売られているのですが、そういうものはいろんな添加物や体に悪い植物油を使っていたり甘すぎたりすることが多いんです。
そんな中、この店のトッローネは今も昔ながらの素材だけを上質なものを選んで作っていて、ほどよい甘さでおいしいんですよ。
Commented by milletti_naoko at 2025-09-08 19:04
結うさん、こんにちは。
困ったものですね。昨日は書きかけていた文章の一部が途中でログアウトを余儀なくされて消えてしまいましたし、最近時々書いたコメントが送信前に消えてしまうことがあるのですが、たまにしか起こらないので、つい送信前にコピーするのを忘れてしまい、今日も消えてしまってから「しまった」と思い、書き直しました。

おいしさと自分の健康、やはり健康をこそ選ばないといけないので難しいですね。
Commented by milletti_naoko at 2025-09-08 19:11
katanankeさん、なんと入れ歯も作り直す必要があるのですね!
歯はできるだけ大切にしたいものです。
ありがとうございます。どうか歯を抜かずに済みますように。
Commented by milletti_naoko at 2025-09-08 19:15
メイフェさん、温かいお言葉をありがとうございます。
今もなんですが初めて抜歯の可能性を聞いたときから心が落ち着かず、記事にできずにいて、まだ先は見えないのですが、ようやく書くことができました。

せっかくわたしが決意をしたのだから応援してくれたらよさそうなものなのに、夫ったら反対するのだから困ったものです。でも、しぶしぶ言いつつ「もう食べないから」と渡したナッツ類は受け取ってくれました。

ありがとうございます。わたしもそう願っています。
by milletti_naoko | 2025-09-03 20:34 | Abruzzo | Comments(16)