イタリア写真草子 ペルージャ在住、日本語教師のイタリア暮らし・旅・語学だより。

中世の村たそがれに歩けば月もさやかモンテ・デル・ラーゴ

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 先週文通まつりの会場となったモンテ・デル・ラーゴ(Monte del Lago)は、トラジメーノ湖(Lago Trasimeno)の東の岸辺にある中世の町並みが美しい小さな村です。

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Monte del Lago, Magione (PG), Umbria 27/7/2025

 このモンテ・デル・ラーゴからは北東の湖畔にあるトッリチェッラまで、ほぼ岸辺に沿った遊歩道兼サイクリングロードが続いていて、その散歩道には緑が多いので、近年ではわたしたちはもっぱらこの桟橋のたもと近くに車を置いて、岸辺を散歩しています。

 先週金曜日は、文通まつり(Festival delle Corrispondenze)の会場が丘の上にある歴史的中心街だったので、岸辺の路傍に駐車して、

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5/9/2025

たそがれの空の下、石畳の階段を上っていきました。

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 月がきれいだなとカメラを構えたら、わたしが写す前に雲に隠れてしまいました。

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 館の傍らを通り過ぎると、木々の間から、まだ茜色の残る西の空が見えます。

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 講演が行われていた広場に着くと、大勢の人がいて、夫と二人で最後の列に立って並ぶ人のさらに後ろに並びました。友人たちが広場に並ぶ椅子のどこかに座っているはずだと考えてか、夫はそのまま最後まで立って講演を聴いたのですが、この日はまだ筋トレもウォーキングもできていなかったわたしは、せっかくだから村を散歩して少しでも歩こうと、広場を後にしました。

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 石造りの町並みの向こうに湖が見えるとっておきの場所で、写真を撮ります。湖が見晴らせる眺めのいい場所は他にもいくつかあるのですが、そういう場所に向かう小路は街灯もなく暗くなっています。

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 そこで、屋台が並ぶ上の方へとさらに階段と坂道を上りました。

 昨晩夕食を共にした友人たちによると、上の写真で左手にある屋台の揚げ物、揚げたヨーロピアンバーチとフライドポテトがおいしかったそうです。右手には、わたしたちが去年の秋に新オリーブオイルを購入した搾油場(詳しくは下のリンク先の記事に)があるのですが、



そこでブルスケッタやスープなど簡単な食事ができるようになっていたのだと、これも昨日友人たちから教えてもらいました。

 わたしは夕食をすでにいつもの店で済ませていたので、そのまま坂道を突き当たりまで進んで、

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いつ見てもおもしろいなあ、風情があるなあと思う、こちらの木が上から顔を出している塔を撮影し、その左手の道を進んで、

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駐車場へと歩きました。オリーブの木々の向こう、雲の上に輝く月がきれいです。

 駐車場の奥に湖が見える場所があったので、そこまで歩こうと考えたのですが、見たかった風景は生い茂る木の葉で見えなかったので、引き返して講演会場の方へと戻りました。

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 と言っても、夫が立って話を聴いていた場所ではなく、上から5枚目の教会が赤く照らされた写真で、その教会前の人々が並んで講演を聴く階段へと向かう道を歩きました。

 わたしが間に入って聴けそうな場所がなかったので、代わりに久しぶりに教会に入ってみました。

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 かつてはこの教会の紹介もあり、美しい夕焼けの前で地元のグループの演奏コンサートがあり、文通まつりにふさわしい「手紙」を主題とした劇や講演、展示が行われていました。


 その地域色にあふれた、モンテ・デル・ラーゴならではの文通まつりがとても好きだったので、テレビなどで知られる著名なジャーナリストや作家などを呼んで、その講演を聴くという、どこにでもありそうな催しになってしまった近年の文通まつりを、夫もわたしも残念に思っています。

 地方でも有名な識者の話を聴ける機会が得られるというのは確かに貴重なことではあるのですけれども。

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 わたしはそのあともしばらく村の小路を散歩してから、夫のいたところへと戻り、講演が終わったあと、友人たちと話をしてから、

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夫と二人でこちらの階段を下り、その頃にはもう暗くなっていた道を岸辺の駐車場へと下って、車でペルージャへと戻りました。



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ブログテーマ:秋旅
Commented by nonkonogoro at 2025-09-10 08:23
どれも映画のワンシーンのような
素敵な光景ですね。
塔のてっぺんから見える大木は
塔の内部から生えているのかな?
塔の中には入れるのでしょうか?

Commented by ciao66 at 2025-09-10 09:46
黄色い暖かいライトの街灯越しの景色がいいですね!
今はなかなかこういう灯りのある街は少ないのでは?
風情のある夜の散歩になりましたね。
Commented by getteng at 2025-09-10 10:17
naokoさん
貴国は水が豊富に感じます。
水問題はありませんか?
21世紀は水の世紀とまで言われ、今後の戦争の原因は水にありと。。。
Commented by milletti_naoko at 2025-09-10 19:09
のんさん、ありがとうございます。たそがれと夜の風景もいいなと
散歩しながらわたしも思いました。この塔の大木、不思議ですよね。
わたしも同じ疑問を、この塔を見るたびに抱いています。
塔の中には入ることができないので、いつまでも謎のままです。
Commented by milletti_naoko at 2025-09-10 19:19
ciao66さん、ありがとうございます。
そうなんです。最近は風情ある黄色くあたたかな色の照明がどんどん白いLEDに置き換えられていくのが残念なのですが、街灯のガラスを暖色のものにするなど工夫してある町もあります。
夜明かりの村も独特の美しさがあって、散歩ができてよかったです。
Commented by milletti_naoko at 2025-09-10 19:31
gettengさん、トラジメーノ湖は水位があまりにも低く、深刻な問題となっています。

同時に豪雨があると土砂崩れや洪水が起こりやすい危険な場所がイタリア各地に多数あることについて警鐘が鳴らされているのに、なかなか改善しないために、災害が起こって被害が出てから対応に追われることになりがちです。
Commented by katananke05 at 2025-09-11 10:32
蛍光灯の灯りで どこも明るいのは
防犯上安全の 要因ですが
やはりこのように 薄暗い中に ポッと 周りが浮かび上がる程度の照明は
とても風情がありますね〜
特に最後の 階段を登った先の狭い空間が見えている写真は特に好きです〜

それにしても いつもあちこちに花がみえて 枯れかけとか 伸びすぎて手入れが悪いとかの花が見当たらず
花が好きなアタクシは
とても嬉しく羨ましいです〜
Commented by milletti_naoko at 2025-09-11 18:28
katananke05さん、最後の階段を登った先には小路があるのですが、そのすぐ先に大きな広場があって、そこが講演の会場になっていました。遠い昔に築かれた村なので、何度訪ねても、どこか迷路のようなところもあっておもしろいです。

こうやって町中の人が通るところに花が飾ってあるのっていいですよね。
by milletti_naoko | 2025-09-09 23:21 | Umbria | Comments(8)