イタリア写真草子 ペルージャ在住、日本語教師のイタリア暮らし・旅・語学だより。

船旅も楽しトラジメーノ湖を緑の島へ

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 8月31日日曜日に、サン・フェリチャーノ(San Feliciano)から船に乗ってポルヴェーセ島(Isola Polvese)を訪ねたわたしは、

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San Feliciano, Magione (PG), Umbria 31/8/2025

島の南東にある港から夫といっしょに北端の浜まで歩いたあと、浜の大きな岩の上で日光浴する夫を後にして、西の岸辺を歩き、島の南へと向かいました。

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 秋咲きの自生のシクラメン(ciclamino selvatico)は、例年、島の北端近くの北東の岸辺に群生しているのですが、

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この日は北西の岸辺にも、シクラメンの花が群れ咲くところがありました。

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 西の岸を南へと歩いていくと、道の両脇にイトスギ並木が並び、その内側に白やピンクの花を咲かせるキョウチクトウの並木もあって、十数年前に、どのキョウチクトウも花盛りで、その花のみごとさに感嘆したことがあります。その翌年、無惨にも根元近くまで剪定されたキョウチクトウは、木はかつての大きさまで戻ったのですが、花はわずかしか咲きません。

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 見晴らしを楽しもうと、中世の城塞の手前で右手の小道を進み、上の写真の場所までやって来ました。自然が豊かな島は、わたしが初めて訪ねた20年以上前から年々少しずつ手入れがおざなりになり、荒れていっているように思います。上の写真に写る石の壁に囲まれた小道にも、雑草が茂っていました。日光浴を終えて電話してきた夫は、ここでわたしに追いつき、このあとは二人でいっしょに歩きました。

 港の近くにあるバールで既製品のジェラートを食べて一休みしてから、今度は島の中央を通る道を北へと登っていきました。

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 途中で立ち寄った水生植物園も、やはりどこか放置された趣があったのですが、それでも白やレモン色の睡蓮(ninfea)の花が咲いていました。慌ただしく飛び急ぐ赤とんぼも、ぼけていますが写っています。

 長年島で宿を営んで、島を大切にしてくれていた夫妻が、昨年から県が運営を他の企業に委ねたために島を後にしました。わたしたちがかつて宿泊したこともあり、ジェラートを食べに寄ったり、レストランで食事をしたりしたこともあるその宿は、この日行ってみると、まだ観光客が多い時期だというのに、扉もよろい戸もすべて閉まっていました。

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 夫がその宿の様子を見てみたいと言うので、その宿に向かって歩いていたら、道の右手のオリーブ園の間に、赤い実がきれいなピラカンサ(piracanta)があったので、写真を撮りました。そのあとカメラを片づけていたら、わたしを見ておびえたのか、長いヘビが、ピラカンサのある側から反対側へと道を渡り、やがて草むらの中に姿を消したので、今度はわたしが驚きました。こんなに大きなヘビがすぐ近くにいるとは、思いもしませんでした。

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 宿の傍らを通り過ぎ、さらに北へと向かうと、丘の北端には12世紀の教会跡と15世紀の修道院跡があります。教会跡は今では鐘楼と壁、柱などが残るばかりですが、中に入って歩けるように整備されていて風情があります。


 一方、修道院跡は数年前に修復が終わり、今では研修や講演、展覧会などの会場として使われています。この日は教会跡まで歩いてから港へ引き返したのですが、上の記事には、教会跡を訪ねたあと、杉やオリーブの古木の間を歩き、見晴らしのいい階段を島の北端へと下っていく写真もあります。

 元修道院で開催された展覧会を訪ねたこともあり、記事も書いた覚えがあるのですが、見つけることができませんでした。

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 中世の教会跡の向こうに、白い月が見えていました。

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 帰りの船の出発時刻よりもかなり早めに港に着いて、船を待ちながら他の旅行客とおしゃべりをしていたら、サギが湖に影を落として飛んでいきました。

 湖の水位が低いために、今はポルヴェーセ島とサン・フェリチャーノ間の運航には、冒頭の写真に写る小さい船だけが使われているとのことです。大きい船なら2階があって、高みから360度の見晴らしが楽しめるのですが、

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船が小さいので、窓を通さずに風景が見られる後部席に座ります。ここに座れば、離れていくポルヴェーセ島の眺めを楽しむことができるからです。

 船が港を離れると、左奥に中世の城塞が小さく見えます。

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 船が進んでいくと、穏やかな湖面の向こうに、南東の湖畔にある村、サン・サヴィーノ(San Savino)が見えます。

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 少しずつ島が遠ざかり、もう島の全貌が見えるようになりました。

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 視力のいい夫が、遠くに白鳥が2羽いることに気づいて教えてくれました。

 約10分の船旅を終えてサン・フェリチャーノの港で船を降りたあとは、しばらく周囲の風景を眺めてから冒頭の写真を撮り、駐車場にとめた車へと向かいました。

 年々、島の自然や景観、オリーブ園などの手入れがおざなりになっているようで残念ですが、湖の風景や花、緑などの自然が楽しめて、ポルヴェーセ島はいつ訪ねても心をさわやかな、うれしい気持ちにしてくれます。


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ブログテーマ:夏の1枚
Commented by ciao66 at 2025-09-12 15:30
年々、島の手入れがおざなりになっているというのは残念ですね!
とはいえ、船で渡って10分という島は魅力的です。
ちゃんと手入れされて、なんとか景観が維持されますように!
Commented by milletti_naoko at 2025-09-12 19:06
ciao66さん、本当にどうかペルージャ県がもっとしっかり島の管理と保全に努めてくれますように。
今回はまだ8月で日が長かったのですが、9月半ばになるとちょうど日没の頃に船が出るので、湖も夕焼け色に染まって、船から見える風景がすばらしいんですよ。
by milletti_naoko | 2025-09-11 23:21 | Umbria | Comments(2)