イタリア写真草子 ペルージャ在住、日本語教師のイタリア暮らし・旅・語学だより。

レッチェでおいしいギリシャ料理

 レッチェ(Lecce)の歴史的中心街は、観光客や地元の人でにぎわっていて、食事ができる店もたくさんあり、2泊3日の滞在中はわたしたちももっぱら中心街の店で食事をしました。

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Lecce (LE), Puglia. 16/9/2025

 夕食のあとも町の散策を楽しみたいという夫の希望もあったからです。ただ、9月16日火曜日は、夕食の時間までにすでにかなり歩いていたので、わたしはすっかり疲れ果てていました。それに、レッチェに到着した日に夫が宿の人に食事におすすめの店を尋ねたら、一番に勧めてくれたのが宿の近くにあるギリシャ料理店で、わたしは前夜もそこで食べてみたいと言っていたのですが、翌朝にはレッチェを発つというのに、まだそこでは食べていませんでした。

 それで、その宿の主人おすすめのギリシャ料理店、Elleniko Ristorante Grecoに行って夕食を食べたのですが、

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この晩わたしが注文して食べた子羊の肉とジャガイモをオーブンで焼いた料理がとてもおいしかったです。イタリアで羊の飼育が盛んなアブルッツォ州のレストランで出てくるような料理を予想していたら、ほのかな酸味と風味が肉にもジャガイモにもじっくりと染み込み、肉もジャガイモも柔らかかったので驚きました。

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 夫は、旅に出てからあれこれ食べすぎてうまく消化できていないようだと言って、ひよこ豆のハンバーグにザジキソースを添えたものを食べたのですが、どちらもおいしかったそうです。

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 イタリアでは肉や野菜の料理を頼むとパンもテーブルに運ばれてくるのですが、ここでは別料金となっていて、パンを頼むと切り分けたピタパンをテーブルに持ってきてくれました。

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 消化できないと言いつつ、夫は前菜のひよこ豆のハンバーグを食べたあと、こちらのデザートと

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リキュールを楽しんでいました。マレンマなど、地中海灌木地帯でよく見かけるイタリア語でlentiscoと呼ばれる植物の樹脂からできた珍しいリキュールがあるのをメニューに見て、木のエネルギーと魂をそのまま心身に取り込めるようでよさそうだと言って注文したのですが、デザートもリキュールもとてもおいしいと気に入っていました。

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 食事といっしょに飲んだのが水だけだったとは言え、これだけ食べて二人で合計40.50ユーロというのは、懐に優しいように感じました。

 店を出て宿に向かう途中、宿のテラスの写真を写そうとふり返ると、通りの向こうにレッチェの歴史的中心街を取り囲む城壁と大聖堂の鐘楼が見えました。

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 夕食前に立ち寄った広場で、美しい青い空の下にそびえるのを見上げた、その大聖堂の鐘楼です。


 高くそびえる大聖堂の鐘楼は、町のあちこちから見えるのですが、前日に鐘楼の高みから眺めを楽しんでからは、その鐘楼が見えるたびに、感慨深いものがありました。

 この店はおいしいと二人とも気に入った上、町を取り囲む城壁のほんの少しですが外にあるため無料の駐車場がすぐ近くにあって便利なので、



9月21日日曜日の朝、ガッリーポリを出発してペルージャの我が家へと向かう途中、帰り道にあるレッチェに立ち寄ったときに、わたしが昼食をこの店で食べたいと言うと、夫もすぐに賛成したのです。


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21/9/2025

 おいしかったあの子羊肉とジャガイモをオーブンで焼いた料理を帰る前にもう一度食べたいと思っていたのですが、「残念ながらもうありません」とのことだったので、代わりに鶏の胸肉をカラシなどでマリネしてグリルで焼き、サラダとフライドポテトを添えた料理を食べました。肉に黒々と焦げ目がついていて少し焼きすぎではないかと思ったのですが、マリネがしっかり効いていて、おいしかったです。料理の写真はうっかり撮るのを忘れてしまいました。

 夫が食べたのは、上の看板の写真の左上に写る、野菜もたっぷり入った鶏肉のギロピタです。量の多さに驚いていましたが、おいしいと言って食べきりました。

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 前回おいしかったからと、夫は前菜にザジキとピタパンも注文して食べていました。前回ひよこ豆のハンバーグに添えられていたザジキソースとは風味が違うと残念がっていましたが、ニンニクの風味が効いていたので、ニンニクの好きな夫は喜んで食べていました。食後には例の植物の樹脂でできたリキュールも、おいしいと言って飲んでいました。会計は二人で合計33ユーロです。

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 このあとはペルージャへの帰途につき、おやつや食事は高速道路などのサービスエリアで食べることになったので、最後にゆっくりとおいしい食事を楽しむことができてよかったです。


Elleniko Ristorante Greco
Viale dell'Università, 65/B - Lecce (LE)
Tel. : 349 818 5927
Email: info@ellenikoristorante.it
Sito : https://www.ellenikoristorante.it


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ブログテーマ:今日のランチ
Commented by getteng at 2025-09-23 20:14
naokoさん
ギリシャとイタリア料理の違いはどういうところですか?
ピタパンって柔らかそうですが。。。
Commented by meife-no-shiawase at 2025-09-24 16:27
なおこさん。
旅の様子、一気に読ませていただきました。

異国情緒あふれるレッチェの街並みと、そこで出会った美味しいギリシャ料理の様子が目に浮かぶようです。
ご夫婦で気に入ったお店に、帰り道にまた立ち寄られたというエピソードも素敵ですね。

特に、オーブンでじっくり焼かれた子羊の料理は、
羊料理が好きな私には、想像しただけで食欲がそそられます。
ご主人さまが気に入られたという、マスティックリキュールも珍しいですね。「木のエネルギーと魂」という表現が、とても詩的で素敵。

美味しい食事だけでなく、レッチェの街の魅力も再発見できたようで、とても充実した旅だったのだと感じました。城壁や大聖堂の鐘楼が見える風景も素晴らしいです。
Commented by milletti_naoko at 2025-09-27 15:18
gettengさん、イタリア半島は古代ローマ時代に一度同じローマの支配下にあったものの、以後は1861年のイタリア統一まで、政治的・行政的に分断されていたので、イタリア国内でも実は地方によってかなり違いと個性があるんですよ。

ピタパン、おっしゃるように柔らかくておいしかったです。
Commented by milletti_naoko at 2025-09-27 15:28
メイフェさん、ありがとうございます。
菜食主義でおいしいのでよく食べに行くという宿の主人の言葉で気になっていた店を、レッチェ滞在の最後の晩に食べたのですが、おいしい上に夫も気に入ってくれてよかったです♪

メイフェさん、羊料理がお好きなんですね! アブルッツォだと子羊肉はおいしいもののグリル焼きでかたくなりがちなのですが、それが柔らかく独特の風味がつけてあっておいしいので驚きました。
マスティックリキュール、確かに名前がMastikaだったのを思い出せずに書いたのですが、よくお名前が分かりましたね!

ご多忙の中、記事を読んでくださって、温かくうれしいコメントをありがとうございます。街並みや海、風景の美しさを十分に満喫することができて、訪ねて本当によかったです。
by milletti_naoko | 2025-09-23 20:03 | Puglia | Comments(4)