ゆく夕日車窓から愛で湖畔の店へ夕食に

　観光客が減って客も少なくなっただろうから、ぼくらが応援に行かないとねと、月曜だった昨日の晩は、お気に入りの湖畔の店に夕食を食べに行こうと、日曜の晩から決めていて、わたしも賛成していました。開店は７時、うちから店まで約３０分です。日の入りが６時５３分だからと、昨日は夫が仕事から帰ってすぐ、６時２０分にうちを車で出発したのですが、

Tramonto al Lago Trasimeno, Magione (PG), Umbria 29/9/2025
まだ店まではしばらく距離があったと言うのに、６時５０分には太陽がもう沈もうとしているではありませんか。丘の尾根道をゆくと、トラジメーノ湖が右手に見えるのですが、夕日も湖もしばしば木々や建物に隠れてしまいます。
　さらにしばらく進めば夕日が正面に見えるはずだと夫が言うのを、半信半疑で聞いていたら、

丘を下り始めると、夕日が本当に正面に見えたので、うれしかったです。

　ジグザグの坂道を下っていくと、


輝く夕日とオレンジ色の空が車体にも映ったり、

夕日が湖に投げかける赤い光の帯が見えたり、


前方にモンテ・デル・ラーゴ（Monte del Lago）の町並みが見えてきたりして、少しずつ風景が変わっていく中、沈んでいくオレンジ色の夕日を見ることができました。
　このあと坂を下り切って左折し、岸辺に沿って走っていたら、夕日は店に着く前に沈んでしまいましたが、ドライブ中に存分に夕景を楽しむことができました。

　店に着いたときには、ちょうど夕日が沈んだところで、沈んだ夕日が放つ赤い光が店内に広がり、空も湖も赤く見えてとてもきれいだったのですが、店の人にあいさつして、「わたしはこれから岸辺に行くから」とメニューも見ずに飲み物と料理を注文し、岸辺へと走っていくと、そのときには燃えるような赤い光は収まって雲は灰色になり、

下方の雲の鮮やかなピンクとその色を映す湖面が、その面影を残すばかりでした。

　屋内席へと戻る前に、夏の間食事を楽しんだ屋外の特等席からも、写真を１枚撮りました。

　ポルヴェーセ島からサン・フェリチャーノの港へと客を運んだ船が、パッシンニャーノへと向かうのが見えるだろうかと、昨日も７時半を過ぎた頃から、夫と二人で湖を注意深く見守りました。今、湖に運行する船の時刻表を見ると、予想はしていたのですが、この秋のポルヴェーセ島への運行は、９月２８日日曜日が最後だったことが分かりました。

　昨日はわたしは久しぶりにヨーロピアンパーチの串焼きを、夫はいつもの辛口サラミのピザを食べました。どちらもとてもおいしくて、夫もわたしもうれしかったです。食事中に窓の向こうに見えるたそがれの空と湖もきれいです。
　夕食時には窓の外が暗くなり、屋外では食べられないほど気温が下がっても、そして月曜だったにも関わらず、昨日は意外と客が多いのに驚きました。

　今では屋外のテラス席は、夕食のときにはテーブルクロスもランチョンマットもなく、客を想定していないと思われるものの、テーブル番号の札だけは置いてあります。空が暗くなってくると、店のガラス窓に店内の照明や風景が映って重なり、そういう映り込みもまたおもしろいです。
　きれいな夕日とたそがれの湖が見られてよかった、食事がおいしかった、二人で食事を楽しめた、なじみの店の人と話ができたと、楽しさとうれしさを胸に、昨夜も店を後にしました。

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