９月は花と実がきれいオルヴィエート黄葉と寿司を楽しみにいつ行けるかな

　今年４月に新婚旅行で日本に行った友人たちから、ペルージャ歴史的中心街にあるラーメン屋にいっしょに食べに行こうと、夏から誘われていたのですが、夏はただでさえ暑いからと言葉を濁していました。ラーメンもおいしいけれど、わたしがイタリアの店で食べてうれしい日本料理は、何と言っても

Nihori Ristorante Giapponese, Orvieto (TR), Umbria 6/9/2025
寿司と刺身なのです。今ではペルージャやその近辺でも寿司や刺身が食べられる店は増えたのですが、今のところわたしが食べておいしい、うれしいと思えるウンブリア州の店は、やはりオルヴィエート郊外にある日本料理店、Nihoriなのです。
　それなのに、９月６日土曜日に食べたきり、もう４０日近くも店に行けていないのです。

　久しぶりなので好きなものを食べようと、この日の昼食はサーモンづくしでした。鮭とアボカドと合わせた裏巻きも、おいしいのでお気に入りです。

　この日は幸せな昼ごはんのあと、崖下周遊トレッキングコースを久しぶりに１周したのですが、この日の散歩については、ソリアーナ門の前のベンチに座って「今から歩いていきますね」と、上の記事をスマートフォンから投稿したきりです。

　まだ９月の初めだったのに、秋咲きの自生のシクラメンが、かわいらしいピンクの花をもう道端で咲かせていて、

バラ園のバラがきれいに咲いていました。

　ヨウシュヤマゴボウには、白い花の中央から緑の実が育っているものもあれば、緑の実や紫の実でいっぱいのものもありました。

　赤い実がたくさんなっている木もありました。

　この頃は緑色だったオリーブの実も、今は熟して色が紫や黒に変わっていることでしょう。

　一周を終えて再びアルボルノス城塞の前を通ると、その城壁の上を飛行機が飛んでいくのが見えました。
　９月１４日日曜日から１週間のプーリア州サレント地方への旅行に出かけて、ペルージャには２２日月曜の午前１時に戻り、２７日土曜日は、夫の好きなセニガッリアのパンの祭典に出かけました。そして、日曜の大家族での昼食に長い間参加していないからと、翌日曜日は義家族と昼食を共にしました。その次の週は、土日ともマジョーネサーキットでの通訳の仕事があって行くことができず、次の週末こそオルヴィエートに行きたいと楽しみにしていたのに、のどの痛みが悪化して木曜にはかかりつけ医に診てもらい、夜になると熱も出ました。週末は暖かく過ごしやすい天候だったのですが、わたしは家で休み、夫はミジャーナでの作業に精を出しました。
　１１日土曜日には、歩く元気はなくてもオルヴィエートに行けたら寿司と刺身を喜んで食べる元気はあったのですが、夫は庭仕事や畑仕事がはかどったと満足そうで、夕方帰ってくるなり「ピザが食べたい気分だから食べに行こう」と言います。マジョーネのイ・チェント・パッシも湖畔のジラモンドも、土曜の夕食は大変な混雑が予想されるので、出発前に予約の電話をかけるように言ったのですが、「もう夏の盛りを過ぎて客も減っただろうし、７時半頃なら空いたテーブルもあるだろう」と夫は言います。それで予約せず電話せずに出かけてみたら、やはりイ・チェント・パッシは満席で、「９時半になればテーブルに空きが出ます」とのことです。
Giramondo Ristorante Pizzeria, San Feliciano, Magione (PG), Umbria 11/10/2025
　２時間も待てないのでジラモンドに電話すると、満席ですがすぐに来られるようならテーブルを用意できますとのことです。電話してから十数分後に到着して、窓辺でわたしはおいしい魚の串焼きを、夫はピザを楽しみました。

　今では８時頃にはもう外が真っ暗ですが、ガラス窓に屋内の風景が映る様子も、どこか幻想的で好きです。

　窓ガラス近くの席は、まだ予約をした人が来ていなかったのですが、上の写真の窓ガラスに映る客の姿でお分かりのように、別の広間では大勢の人たちがにぎやかに食事をしていました。
　今年の営業は１１月２日までとのことで、「まだ来られますよね」とピザ職人のルイージさんに尋ねられて、「もちろん来ますよ」と答えたのですが、実はジラモンドにも、この日を最後に行けていませんし、明日も行くことができません。
　かかりつけ医が４日から６日と処方してくれた鎮痛剤を５日目だった１０月１３日月曜まで服用し、月曜にはまだ時々急に咳き込んで苦しくなったりしたのですが、火曜からは薬なしで過ごしても痛みに苦しむことがなくなりました。おかげで１５日水曜に学校のプロジェクトが始まって以来、毎日学校に行って仕事をすることができています。家での個人授業も再開しました。
　ところが、わたしが元気になった火曜日に、今度は夫が体調を崩してしまいました。胃腸、特に胃の痛みが激しいそうで、昨日はあまりに辛いからと仕事から早退し、かかりつけ医に診療してもらうために予約しました。今日は病気休暇を取って休んでいます。
Perugia, Umbria 13/10/2025
　１３日月曜日には、姪の大学の卒業論文発表があり、わたしたちも参加して卒業祝いの花束を贈ったのですが、その夕方には夫はまだ元気で、一方わたしは、他の学生の発表中に咳が出そうになって、咳が治まるまでしばらく教室の外に出たりしていました。
　明日土曜日は、トーディのアグリトゥリズモで姪の卒業祝いの昼食会があるのですが、夫はまだまだ少し油断すると胃が痛み腸の調子も悪いらしいので、うちで休み、わたし一人が義父や義弟たちとトーディに向かいます。
　日曜は上階に暮らす義弟夫婦が旅行に出かけるので、お義父さんといっしょに昼食を食べることになりそうです。

　オルヴィエートの崖下の菩提樹並木の黄葉を初めて見て感嘆したのは、２０２０年１０月１０日のことでした。黄葉の時期は、同じオルヴィエートでも年によって違いますし、同じ年でも場所によって違ってきます。ペルージャでも今、黄葉が美しい木とすでに葉を落とし始めた木、まだ緑の葉が残る木が混在しています。

　どうか夫が早く元気になりますように。そうして、オルヴィエートの菩提樹の黄葉とおいしい寿司・刺身を楽しむことができますように。夫もまたジラモンドでピザを食べられる日を今か今かと心待ちにしています。

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