イタリア写真草子 ペルージャ在住、日本語教師のイタリア暮らし・旅・語学だより。

栗焼きのフライパンの謎と旅に備えメニューを学ぶ日本語の授業

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 夫が専用のフライパンで火を使って栗を焼くときは、まずは栗の腹にナイフで切れ目を入れて、それからガスコンロの火の上で、木のヘラで何度もかき混ぜながら、じっくりと焼いていきます。

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 皮に焦げ目がつく程度まで焼いて、それを熱々のうちに食べると、皮が簡単にむけるので、さっと食べることができます。皮が取れやすく、また温かい栗を食べられるようにと、焼いた栗はふきんに包んで、数個ずつ皿の上に取り分けて食べては、また包んだふきんを開いて栗を取っていきます。



 ちなみに、二世代住宅の我が家には、義父の代から使い込んだ古い栗専用のフライパンが二つあって、火曜は夫がその一つを使って焼いたのですが、わたしには数年前に、夫がぴかぴかの新しい栗専用のフライパンを9.90ユーロで買ってきたと言って、そのフライパンで焼いているのを見た記憶があります。

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Perugia, Umbria 17/11/2018

 そんなに安い値段でちゃんとした質のフライパンなのだろうといぶかった覚えさえあります。ところが、夫には新しいフライパンを買った記憶はなく、新しいフライパンは家じゅう探しても見つかりません。山の家に持っていったのかもしれませんし、上階に住む義弟が使ったのかもしれませんが、実は夫は栗専用の新しいフライパンなど買っていなかったという可能性も高く、わたしにどうしてそんな不思議に鮮明で詳細な記憶があるのかが不思議です。

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 夫がフライパンで栗を焼く様子は何年も前から何度も撮影しているので夫が嫌がることもあって、その買ったかもしれない栗専用のフライパンの写真もiMacには残っていないようですが、今ふとMacBookにはあるかもしれないという気もしてきました。

 上の2枚の写真で、山の家で栗を焼いているのは義父で、焚き火の火は大きく、風で火が流れる場合もあるため、フライパンの柄に竹の棒を縛りつけて、火から離れて安全に栗が焼けるようにしてあります。

 閑話休題。火曜の晩に栗を焼いたとき、2度目にフライパンに入れた栗が焼けすぎてしまい、家じゅうに煙が立ちこめました。その日の晩も翌日も窓を開けて換気をしたのですが、夫が体調を崩していたこともあり、それほど長い間は窓を開けられず、木曜の夕方にもまだ台所に煙の匂いが残っていました。日本語の個人授業の教室には、台所を使っています。

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 それで、個人授業にとやってきた、日本旅行を控えた若い二人に、「栗を焼きましたから、まだ台所に煙があります。」と話したら、「栗は何ですか。」と質問があったので、ホワイトボードに書いて説明しました。「やきそば」は教科書、『まるごと』で学習していますし、日本語のドラマや映画、アニメや漫画に精通する二人は、お好み焼きや焼き肉なども知っているので、「焼きます」という動詞の意味はすぐに推測できたようです。

 それから、レストランや交通機関の日本語に加えて、勉強したいと二人から希望のあったコンビニの日本語を学習する前に、木曜は二人が行ってみたいという居酒屋のメニューや居酒屋での注文の仕方を学習しました。



 授業では、上の記事で詳しくご紹介した『いろどり 日本の生活』の教材を活用しました。

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https://www.irodori.jpf.go.jp/assets/data/starter/pdf/X_L06.pdf


 「栗を焼きました」と授業の最初に話していたおかげで、「焼き魚」や「焼き鳥」もさっと頭に入りやすかったように思います。

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 サイコロステーキは、ステーキという言葉は知っていたのですが、サイコロの意味が分かっても、いったいどういうステーキのことかは、わたしが説明して初めて分かったようです。




 
 ネットフリックスで見られるテレビドラマ、『野武士のグルメ』は、主人公が一人でいろいろな飲食店に行ってメニューを見て注文して食べるので、日本語が聞き取りやすく、日本の料理店ではどんなふうにメニューが示されていて、店の人とどんなやりとりをするかが学びやすいからと、最近は学校での授業中にも、日本に旅行に行く人という人にも、見るように勧めています。イタリア語での題名はSamurai Gourmetで、日本文化に興味のある人は、特に男性は侍に関心がある人が多いので、楽しんで見ることができるのではないかと思います。

 ネットフリックスを契約しているという二人にも、ずいぶん前にこのドラマを勧めていたのですが、ドラマの中に、外国人客に対して愛想の悪い焼き鳥屋の主人が登場し、客がメニューを見て何を頼んだらいいのかとまどう場面があります。

 最初の板書の下方に、「モモ」、「ムネ」と書いてあるのは、内臓は好きでないという奥さんに、もも肉や胸肉の焼き鳥を注文するといいですよと言うために書いたものです。わたしも動物の内臓は苦手なので、焼き鳥で内臓を指す語彙には詳しくないのですが、ホルモンやモツとあったら内蔵のことなので頼まない方がいいと説明しました。

 どうか二人が日本で訪ねるであろう店の経営者や他の客たちが、外国人旅行客にも温かい人たちでありますように。日本の人はとても親切だと、旅行から帰って目を輝かせて話してくれる人が多いのですが、近年あまりにも増えた外国人旅行客に、眉をひそめる方も多いようで、少し心配しています。


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ブログテーマ:食欲の秋
Commented by getteng at 2025-10-25 20:22
naokoさん
偶然にも、今夕は40年来の友と焼き鳥屋で老老会食しました。
15本程度(寒くなって来たのでと)焼酎のお湯割り2杯でした。
Commented by shisouan at 2025-10-25 20:23
既にご存じだと思いますが、栗の皮、あの固い茶色の皮を
「鬼皮」って言います。日本語で。最近知りました。
友人が言っていたので、それって方言ですか?と聞いたら
標準語だそうです。日本全国「鬼皮」だそうです。
Commented by koito_hari616 at 2025-10-25 20:42
こんにちは

やはり、食べ物で覚えるのも一つの興味ですよね
流石に日本では栗はスーパーとか紙袋に入っている
甘栗ぐらいですね、皮を剥くと指が真っ黒になるんですよね
お腹も張ってくるし。。。

「野武士のグルメ」って、「孤独のグルメ」のことなんですね
原作者が同じ方のようですから。。
私も好きで毎週見ています💦
Commented by katananke at 2025-10-25 21:34
やさしい なお子先生〜
生徒さんが日本で皆様に 優しく接してもらえるように 気をもんでらっしゃるのね〜
大丈夫 ちゃんと常識ある大人の方には どこの国の方にであれ 我らは普通に親切に応対しますよ〜 心配しないでね〜
楽しい思い出ばっかりの 日本ツアーに
なりますように、、
Commented by milletti_naoko at 2025-10-26 03:08
gettengさん、お友達と食べる焼き鳥、さぞかし
おいしかったことでしょうね。寒くなると温かい
ものがおいしいですよね。
Commented by milletti_naoko at 2025-10-26 03:23
shisouanさん、鬼皮も渋皮もどちらも簡単に取れるようになるんですよ。
Commented by milletti_naoko at 2025-10-26 04:23
結うさん、こんばんは。
日本で栗と言うと、確かにわたしも栗ごはんや
モンブランが頭に浮かびます。家庭で栗を買ってさっと焼く
という慣習はイタリアならではのものであるようですね。

孤独のグルメと野武士のグルメは、調べてみたら原作者が
同じで漫画の作画を手がけた人が異なる別の作品のようです。
いつかイタリアでも見られる機会があれば、ぜひ見てみたいです。
Commented by milletti_naoko at 2025-10-26 04:31
katananke05さん、ありがとうございます。
二人ともずっと前から楽しみにしていた旅行だけに、
どうか思い出に残るすてきな旅になりますようにと願っています。
Commented by artigana-g at 2025-10-26 09:24
こんにちは
ミラノのスフォルチェスコ城の近くで焼き栗を母と食べたのを思い出しました.良い思い出です☆
お家で食べられるのはいいですね.栗の種類が日本とは違うのでしょうね.ミラノの焼き栗,美味しかったですよ.
Commented by milletti_naoko at 2025-10-26 17:49
artigiana-gさん、こんにちは。なんとミラノで食べられたとは! 
お城やお母さまとの旅と共に残る、おいしいい思い出ができてよかったですね。
そう言えばずいぶん前に、栗の木の病気対策として、日本の栗と交配が
行われたという話を聞いたことがあります。
by milletti_naoko | 2025-10-25 18:35 | Insegnare Giapponese | Comments(10)