イタリア写真草子 ペルージャ在住、日本語教師のイタリア暮らし・旅・語学だより。

落ち葉も木々も紅葉美しい森へラヴェルナ修道院から

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 トスカーナ州のアッペンニーニ山中の岩壁の上に建つラヴェルナ修道院(Santuario della Verna)は、アッシジの聖フランチェスコ(San Francesco d'Assisi)聖痕(stimmate)を受けた地に後世に築かれた聖地です。

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Santuario della Verna, Chiusi della Verna (AR), Toscana 2/11/2025 14:30

 聖フランチェスコゆかりの聖地であるという理由だけではなく、岩山を囲む緑の森が美しいこともあって、夫もわたしも大好きな場所です。


 2004年5月26日に夫と初めてラヴェルナを訪ねて以来、毎年よく訪ねているため、おそらくすでに100回以上行っていて、たいていの場合は、ラベッチャの駐車場に車を置いて、ラヴェルナ修道院への参詣路を上り、途中で上の写真に写る野原を横切り、崖下を通るCAI(イタリア山岳会)の53番トレッキングコースへと歩き、森の中に入り、崖の裾の森を時計回りに歩いて、修道院へと登っていきます。そうして、修道院を訪ねたあと、参詣路を下って駐車場に戻ります。



 ところがおととい、日曜日は、まずは食堂で昼食を食べようと、参詣路を上って修道院に行き(詳しくは上の記事)、昼食後は崖裾の森をいつもとは逆方向、反時計回りに歩いてラベッチャの駐車場へと戻りました。

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14:35

 そこで、いつもなら聖フランチェスコの像の前を通って、後ろに見える門から修道院の境内に入るのですが、日曜は門を出て、像の前を通り過ぎて森へと向かいました。

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Bosco della Verna, Chiusi della Verna (AR), Toscana 2/11/2025 14:42

 アスファルトの車道は、ピアディーナ屋の前を通り過ぎてしばらくすると、つづら折りとなって山の斜面を下っていくのですが、ペンナ山の崖下の森の周遊コース、Anello Basso del Monte Pennaは下には向かわず、そのまままっすぐ森の中の登山道へと続いています。

 上の写真はその分岐点で、右手に立つ案内看板には、下の登山地図がかかれています。

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 上の地図には、日曜日にラヴェルナの修道院へと歩いた参詣路をピンクの矢印、修道院から崖裾の森を通ってラベッチャの駐車場へと歩いたトレッキングコースを青色で示しています。

 岩壁の上のラヴェルナからその下にあるラベッチャへは道が基本的には下りになります。それで1時間半もあれば駐車場まで歩けるだろうと考えて、夫とは4時に駐車場で待ち合わせていました。

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14:46

 ところが、枯れた葉や落ち葉も多いものの、紅葉が美しい森の道は、最初はずっと下り道が続いていたのですが、

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14:51

しばらく進むと今度は上り道になり、この周遊コースには上り下りが多いことを歩いていて思い出しました。

 その上、上の写真のようにトレッキングコースが泥だらけになっていたり、落ち葉が積もる下に見えない濡れた石があったり深い泥があったりして、ひどく歩きにくいので、歩くのに予想していた以上に時間がかかりました。

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15:17

 けれども、紅葉した木々に彩られ、地面も落ち葉に彩られた森には、秋ならではの風情と美しさがあって、歩くことができて本当によかったです。

 普段の経験から雨のあと泥だらけになりがちな場所はもちろん、予想していなかったところにも泥だらけの道があったのですが、それでも歩きやすいようにと木の板や細い丸太が並べてあるところを、今回初めて何箇所か見かけました。

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15:57

 いつものように時計回りに歩くのであれば、あとどのくらいで修道院に着くかが感覚的に分かりやすいのですが、今回はいつもと反対方向に歩いたので、何度も歩いた道であるにも関わらず、自分がどのあたりにいるのか、あとどのくらいで駐車場に着けるのかが分からなかったので驚きました。

 真夏でも岩の間から冷風が吹いてくるこちらの場所に来たときは、さすがに、もう少しで森を抜けられることが分かりました。約束していた4時には間に合いそうにないことがかなり前から分かったので、すでに夫には電話をしていました。

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16:12

 切り立った崖のすぐ上に修道院が見えるところまで来れば、もう森は終わり、

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前方右手には野原が広がっています。このまままっすぐ道を進んでも、参詣路にたどり着けるのですが、濡れた落ち葉や石畳の道は歩きにくく、その上に傾斜が急なところを下らなければいけなくなるため、右手の野原を横切っていくことにしました。

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16:15

 野原を横切り、後ろを振りかえると、岩壁の上の修道院に霧がかかっています。

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16:18

 この石の門をくぐれば、その向こうには修道院へと上っていく参詣路があります。

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 この門からそう遠くないところに、秋咲きの自生のシクラメン(ciclamino selvatico)が今も咲くところがあり、花を見ることができて、うれしかったです。

 石門のすぐ外の道は、石畳ではあってもほぼ平らで、傾斜もゆるやかです。そこで急ぎ足で駐車場へと下っていき、2、3分後には夫が車の中で待ってくれていた駐車場に戻ることができました。ペルージャへの帰り道も、通行止めとなっている箇所を避け、ミケランジェロの生地であるカプレーセを通って、かなり遠回りをすることになったのですが、遠回りをしたために通った道に、紅葉のきれいな桜やカエデの木が多かったので、ドライブが楽しかったです。


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ブログテーマ:紅葉の1枚
Commented by getteng at 2025-11-05 08:29
naokoさん
この白い肌の樹木は白樺ですか?
修道院の食事ってどういう内容なのか興味があります。
Commented by chihoharada at 2025-11-05 08:51
落ち葉が素晴らしく美しいですね〜
秋が最も秋らいい綺麗な風景をありがとうございます♪
Commented by milletti_naoko at 2025-11-06 01:39
gettengさん、肌が白っぽいのはブナの木です。
食事のメニューは前日の記事に写真があります。
今になって考えると、追加料金がかかるかと思って断った
果物も、実は支払った料金に含まれていたような気がしてきたのですけれども。
うちからみかんを三つ持ってきてもいましたし……
Commented by ciao66 at 2025-11-06 16:58
修道院の崖下の森はもう晩秋の雰囲気ですね。
上のほうが見えない霧に霞む景色は幻想的で、
いつもの景色も反対周りに回ると
見える景色も少し違ってくるのが面白いですね。
Commented by milletti_naoko at 2025-11-06 23:27
ちほりさん、こちらこそありがとうございます。
夫には「もう紅葉は終わっているよ」と言われ、
そうかなと心配しながら訪ねたので、紅葉と色とりどりの
落ち葉、秋らしい風景が見られて、うれしかったです♪
Commented by milletti_naoko at 2025-11-07 01:01
ciao66さん、ありがとうございます。
後ろをふり返って最後の写真を撮ったときは、霧が
風に流れて、修道院が見えたり隠れたりしていました。
ここで撮ったときは隠れていたのですが、紅葉が一番
きれいに写っている位置だったのでこの写真を採用しました。
なるほど、かえって霧で幻想的に見える、確かにそうですよね。
by milletti_naoko | 2025-11-05 05:51 | Toscana | Comments(6)