イタリア写真草子 ペルージャ在住、日本語教師のイタリア暮らし・旅・語学だより。

紅葉と霧のラヴェルナ修道院 通行止め・工事と置き忘れた本の行方

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 11月2日日曜日にラヴェルナ修道院に行こうとペルージャを出発したときは、


スーペルストラーダを降りて、ピエーヴェ・サント・ステーファノから修道院へと山を登って行く途中にある店で、昼食を食べようと思っていました。夫はモンタローネのバールでパニーノを食べるつもりでしたが、わたしはスピーノ峠にあるStop & Goならパニーノの外にパスタという選択肢もあるのでいいなと考えていました。ところが、車でラヴェルナに向かう途中に、店が営業しているかどうかをインターネットで調べたら、

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普段ラヴェルナに行くときに走る、モンタローネとスピーノ峠を通る県道208号線の一部が道路工事のために通行止めになっていることが分かりました。ラヴェルナへは代わりに、ミケランジェロの生地であるカプレーセ・ミケランジェロを通っていく必要があり、ラヴェルナ近くまで行って、それからスピーノ峠やモンタローネの店に行って昼食を食べるという選択肢もあったのですが、カプレーセを通る時点ですでに遠回りなのに、昼食のためにさらに遠回りするのもいかがなものかと考えて、結局、修道院の食堂で食べることにしたのです。

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https://www.laverna.it

 この日に帰宅して調べたときも、そして今でも、ラヴェルナ修道院のサイトには、10月13日から約2か月間予定されているこの通行止めについて記載がありますし、グーグルマップも別の道を通るようにと指示してくれます。ただ、すでに行ったことがある場合は、事前に行き方を調べることをせず、近くまで行って初めて通行止めに気づく可能性も多いかと思いますので、ご注意くださいませ。

 さて、この日は道路も工事中で通行止めでしたが、

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Santuario della Verna, Chiusi della Verna (AR), Toscana 2/11/2025

修道院でも、食堂の入り口前に工事中のところがあり、十字架の立つ広場から階段を下ったところにある、井戸が見える回廊へと進んでいける扉が閉まっていて、通れないようになっていました。

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 日曜日だったので、登山や巡礼に修道院を訪ねる人が大勢いました。

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 そして、食堂で昼食を食べる前にはなかった霧が、

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昼食後に歩くと、森や境内をうっすらと包んでいました。

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 けれども、霧は崖の上の高みにだけかかっていたので、

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石垣から下方を見下ろすと、紅葉した木々や、その向こうを通る一本道がきれいに見えました。この道を車で走っていたときに、冒頭のリッチリンクの写真を車内から写したのです。

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 昼食後、十字架の立つ広場を訪ねたあとは、森を歩く前に、境内にあるラヴェルナ修道院の土産物屋に寄りました。



 今年3月15日にこの土産物屋で本と家計簿を購入したのに、商品を入れてくれた紙袋をうっかりレジの脇に忘れたまま店を出てしまったからです。また来られるようなら取っておきますと店の方が言ってくださっていて、その後何度かラヴェルナを訪ねたのですが、夏は日が長いので、森を歩いてから修道院に着いた頃には午後5時を過ぎていて店が閉まっていたために、受け取ることができなかったのです。

 8か月も経ったので、紙袋の商品は棚に戻されていて、払い戻しを受けようとしたら、すでに払ったのと同額かそれ以上の商品を購入してくださいと言われました。

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 そこで、こちらの2冊を購入しました。

 今年はアッシジの聖フランチェスコが『太陽の賛歌(被造物の賛歌)』(Il Cantico delle Creature)を作ってから800周年の記念の年です。

 公文書や学術書ばかりか詩や物語もラテン語で書かれていた頃、話し言葉である俗ラテン語から発展・変容してイタリア語が生まれ始めていた頃に、その新しい言語で作られた最初の文学作品、あるいはその一つと言われる画期的な作品で、ペルージャ外国人大学では、イタリア語の歴史の授業ではもちろん、心に響く芸術作品として、イタリア文学の授業でも学びました。



 800周年の記念の年ということで、土産物屋の本棚にも、『被造物の賛歌』関連の本が並んでいた中で、左の写真の本が、その精神を教えてくれそうだと感じて3月に購入していました。当時はとても目立つ位置に置いてあった本が、11月には隅の本棚のさらに一番高い棚に追いやられていました。この日、この本を探し始めたとき、かつてあった場所になかったので、売り切れたのかと思ったのですが、別に何かいい本があれば買おうと探すうちに、人目につきにくい場所に置かれていたこの本が見つかって、うれしかったです。右の本は、これまで訪ねてきた聖フランチェスコゆかりの様々な場所を、聖人の人生の中に位置づけて紹介しているのがいいなと思って買いました。



 こうして、ずっと読みたかった本をようやく手にしてから、岩山を取り囲む紅葉の森を歩いて、ラベッチャの駐車場へと戻ったのですが、

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 森を抜け出たときにも、崖の上の修道院は霧に包まれていました。

 予定ではまだ1か月以上、道路が通行止めになっているとのことです。10分ほど遠回りをすれば、それでもラヴェルナには行けるのですが、モンタローネのバールの気のいい店の方にも会いたいことですし、どうか早く、遅くともクリスマスの前までには、道路工事が終わって、いつもの道を通って修道院に行くことができますように。


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ブログテーマ:紅葉の1枚
Commented by 3740s at 2025-11-10 09:54
おはようございます。

修道院の十字架が無言で何かを語っているように響きます。
Commented by ciao66 at 2025-11-10 09:58
買い物をした品物をうっかりお店に置き忘れる、
ということは私も時々やらかします。
お店の方に言われて気づくことも多いのですが、
誰でもそれは有りそうなことなのかも。
会計するのに集中すると、用事が終わったと思って、
肝心のことはどこかへ行ってしまうのかも?
事情はあったにせよ、半年前のことだったとはびっくりですが、
それでも、無事に買い物が終わって良かったですね!
Commented by milletti_naoko at 2025-11-11 00:15
3740sさん、十字架にかけられたイエス・キリストが負ったのと
同じ場所に、聖フランチェスコが傷を、聖痕を授かったのがこの
ラヴェルナの地なので、この十字架が語りかけるものは、人によっては
とても大きく重いものであると思います。
Commented by milletti_naoko at 2025-11-11 00:22
ciao66さんも時々お忘れになることがあるのですね!
レジでわたしの番がきたからと登山用のリュックを背中から下ろし、
中からスマホカバーの中のカードを取り出して支払っていたら、そのあと
カードとスマホはしまったのに、肝心の商品をレジ脇に置き忘れてしまいました。
登山のときは食事はあらかじめ準備をして、最中には買い物をすることが
まずないので、うっかり忘れてしまったのだと思います。
ようやく商品を手にできて、ほっとしました。
by milletti_naoko | 2025-11-10 02:41 | Toscana | Comments(4)