イタリア写真草子 ペルージャ在住、日本語教師のイタリア暮らし・旅・語学だより。

快晴のペルージャから霧のヴィッソ マス食べて北風吹きすさぶ雪山へ

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 昨日はシビッリーニ山脈(Monti Sibillini)の雪の山を歩きにいきました。ペルージャでさえ明日からは最低気温が零度あるいは氷点下の日が続き、来週には雪の日が続くという予報が出ていたので、日中は比較的暖かく雪が降らぬ今のうちにと出かけました。

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Monti Sibillini 27/12/2025

 カステッルッチョの天気予報を見ると、朝や夕方は氷点下となっていたので、まだ雪がかなり残っているだろうと思っていました。ところが、標高2千メートル以上の高みは新たに降った雪もあってか、雪に覆われていたのですが、



12月8日には雪に覆われていたカステッルッチョの高原(Piani di Castelluccio)と山の斜面の下方には、

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もう雪がなかったので驚きました。

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 霧がかかったり雨が降ったりと、長い間天気がぐずついたペルージャも、昨日は北風が雲を吹き払い、青空が広がっていました。車で山へと向かう途中、上の写真の右手の山の奥に、雪を頂くシビッリーニ山脈の高峰が見えました。一方、左手に見える横に長い台形の山はアッシジを中腹に頂くスバージオ山で、雪がまったくありません。

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Colfiorito (PG), Umbria

 太陽が輝く青空の下を車で進んでいくと、ところが、ウンブリア州からマルケ州との州境へと広がるコルフィオリートの高原(Altopiano di Colfiorito)が目前というところに来ると、前方の空を雲が覆い、向こうの山の高みは低い雲に隠れています。

 「天気予報でカステッルッチョは快晴とあったから、きっとカステッルッチョは晴れているに違いない」とわたしは言ったのですが、このあとどこまでも空が雲を覆う寒い中を走り続けることになり、山の高みも曇って寒いのではないかと夫は不安そうでした。

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Visso (MC), Marche

 昼食は、ヴィッソ回りでカステッルッチョへと車で行くときによく食べるヴィッソ(Visso)のおいしい店、Ristorante La Filandaで食べました。

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 右手のパンに、干しぶどうとクルミが入っていて、おいしかったです。

 大きくて新鮮なマス(trota)がなんと9ユーロで食べられるのは、清らかな水の里、ヴィッソでは、マスの養殖が盛んであるおかげでしょう。

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 お皿が花びらで飾られていて、マスにはニンジンやキャベツが入ったオイルと塩、レモンの汁をかけて食べます。

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 つけ合わせの野菜を、青菜にしようかローストポテトにしようか迷っていたら、今回は、チリメンキャベツとジャガイモをパンチェッタと炒めた料理もあったので、それを頼みました。おいしかったです。

 この店で食べようと決めたのは、クリスマスで肉料理が続いたので、魚を食べようと考えたからでもあったのですが、

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イノシシ肉の煮込みがあるのを見て、夫はイノシシ肉を食べることにしました。

 夫はイノシシ肉の煮込みが好きで、トスカーナ州のマレンマ地方を旅行したときに、3日ほど連続で、毎回違うレストランでマレンマ風のイノシシ肉の煮込みを食べたことさえあります。というわけで、イノシシ肉にはうるさい夫ですが、とてもおいしかったそうです。

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 天気予報ではこのヴィッソも、午後3時からは晴れるという予報が出ていたのですが、昼食を終えた1時半頃に店の外に出ると空が雲に覆われています。けれども、村はずれにある仮設店舗のレストランから、2016年のイタリア中部地震から9年経って、ようやく再建が進み始めたように見える中心街が近づいてくると、青い空と雪に覆われた山の頂が、雲の間に見えてきました。

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 シビッリーニ山脈へと近づくにつれて、見えていた青空が近づいてきます。上の写真で手前に写っているのは、マスの養殖場です。

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 ネーラ川が流れる渓谷は、両脇の山が投げかける影のために、さらにしばらくは日陰を進んだのですが、上の写真で右手に養殖場がある一本道を進んでいくと、やがては青空の下、太陽の日差しの中を走ることができました。

 こうして山の斜面を車で上り、冒頭の写真の右の道を行くとウンブリア州のカステッルッチョの高原に行けるのですが、昨日はいつものプラータ山の駐車場からポルケ山へと向かう道を歩こうと、左に見える道路を上っていきました。上から2枚目の写真は、歩き始めてから8分ほど経って、カステッルッチョの高原を見晴らして、撮影したものです。




 
 ペルージャやアッシジ、ラヴェルナでは吹き荒れるという予報が出ていた北風がカステッルッチョにはないようだと天気予報を見て判断したのも、この日シビッリーニ山脈に向かった理由だったのですが、歩いていくと、ひどく冷たく寒い北風が長い間吹きすさぶ場所がいくつもありました。風が吹いてくる方向に高い山があれば、山が風を防いでくれるのですが、そうでないところに出ると、冷たい暴風が顔や全身に吹きつけてきます。

 それほど歩くつもりはないと言っていた夫は、途中でわたしを追い越してかなり前方を歩いていたのですが、立ち止まらずにさらに進んでいったようです。

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 いつもの泉まで到着して夫に電話すると、いつもの急斜面を登る代わりに、夫は左手へと斜面を進んでいく登山道を歩いていました。その道は小石が多く斜面が急で足場が悪いので、わたしは途中まで夫のいた方に向かったのですが、そのあたりからは、わたしたちがコルフィオリートからヴィッソまでその下を進んだ雲が下方に広がるのが見えて、とてもきれいでした。

 カステッルッチョに青空が広がっていたのもやはり激しい北風が吹いていたからで、四方を2千メートル以上の高峰に囲まれたカステッルッチョはおそらく風があまり吹いていなかったのでしょうが、マルケ州の山の間には北風に守られて雲が残っていたのでしょう。

 あまりに冷たく激しい風に歩くのが大変でしたが、青空の下、美しい雪景色を眺めながら歩くことができて、うれしかったです。


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ブログテーマ:年末年始の過ごし方
Commented by meife-no-shiawase at 2025-12-28 21:48
なおこさん♪

クリスマス後の魚料理のつもりが、やはり大好物のイノシシ肉を選ばれたご主人のエピソード、ほのぼのしました。
こだわりあるご主人様が納得されるお味、さぞ素晴らしかったのでしょうね~。

カステッルッチョの高原を見下ろす静寂と、登山道から見渡す雲海のコントラストが本当に美しく、溜息が出ました。

冷たい暴風に立ち向かったからこそ出会える景色は、何物にも代えがたいご褒美ですね。
ちょっと冬とはいえない温かい12月末を迎えていますので
素敵な冬の記録が嬉しい♪ありがとうございます。
Commented by milletti_naoko at 2025-12-28 23:00
メイフェさん、こんにちは。
温かいお言葉をありがとうございます。イノシシ肉は店に売っているわけでもなく、調理も時間と手間がかかるために、食べられるレストランも少ないので、夫も料理があるのを見て、うれしかったのでしょう。おいしかったようで何よりです。

びっくりするほど激しく冷たい風で、夫がかなり先を行っていなかったら引き返したことと思います。歩いたおかげで、雲海が見られてよかったです♪ そちらはそんなに温かいんですね!

ご多忙の中、コメントをありがとうございます。

どうかよい年末年始をお迎えくださいませ。
Commented by ciao66 at 2025-12-29 16:41
暴風レベルかと思うような、北風の音がすごいですね!
なるほど、雄大な素晴らしい雪景色は、
それに耐えたね、というご褒美でしたね!
Commented by milletti_naoko at 2025-12-29 17:57
ciao66さん、見てくださったんですね、ありがとうございます。
そうなんです。激しい上に冷たい風で、夫が先に言っていなかったら、引き返していたことと思います。
でも、霧が下方に広がる眺めを見られたのはそのおかげで、おっしゃるように、ごほうびだったのでしょうね!
Commented by katananke at 2025-12-30 14:10
暴風レベルの風と冷たい空気の中
2000メートルに近いところを歩かれるなんて
ほんと 歩くことがお好きなお二人ですね〜
ご褒美に 青空と美しい景色がついてくるのは 当然ですね〜
きっと 新年も 美しい空気で 満ち溢れた 朝であることでしょう〜
Commented by milletti_naoko at 2025-12-30 18:04
katanankeさん、ありがとうございます。
標高は高いけれど、天気がよくて風もないようだから
暖かいだろうと思ったら、歩いたところは激しい北風が
吹き荒れていたのでとまどいました。でも、おかげで
雲海を見晴らすことができてよかったです。
katanankeさんもどうかよい年末年始をお迎えくださいね。
by milletti_naoko | 2025-12-28 21:04 | Viaggi | Comments(6)