『
Le cose non dette 』 - 言われなかったこと、口にされなかったこと - という題のガブリエーレ・ムッチーノの最新作を、夫がぜひ見たいと言うので、今夜見に行きました。
予告編を見た上で、あらすじと評価もインターネットで調べてみて、また、これまでに見たムッチーニの作品から、複雑な人間関係や愛憎を描いた作品で、また決して明るいだけの映画ではなかろうと、予想はしていました。
フランス語の勉強を始めて、フランス語の小説を読み始めたとき、世界の名作としてよく紹介されてもいたし薄いからと、カミュの『異邦人』とサガンの『悲しみよこんにちは』を読んで、物語の始まりからは予想もしていなかった展開とやりきれない恐ろしい結末にただ唖然としました。この映画を見終えて、その読後感と通じる思いを持ちました。
旅先の風景は美しく、映画の端々で主人公たちが含蓄のある、人生を考えさせる言葉を語ってはいます。余談ですが、旅行先のモロッコの宿やバールで、イタリア人である登場人物たちが当たり前のようにフランス語を話し、聞いて理解している様子に驚きました。
最近のイタリアの映画やテレビドラマを見ていて、伴侶ではない人、婚約者や恋人ではない人に心が移るのはそれは仕方のないことだという描き方がされていることが時にあって、気になっていました。今日の映画はその点で言えば、伴侶の愛情と信頼を裏切る不倫がいかに人を傷つけ、人生を狂わせるかということを、まざまざと描き出していたように思いました。
"L'unica vita che conta è quella che abbiamo davanti."
〜唯一大切な人生は、わたしたちがこれから生きていく人生だけだ〜
予告編の最後にも流れるこの言葉は、映画の中でも繰り返し口にされるのですが、さあ、登場人物たちはいったい今後どんなふうに生きていくのだろう、そういう問いを観客に突きつける映画でした。
*追記 (2026年2月5日)
こちらの記事を書いたのを機に、8年前に見たやはりガブリエーレ・ムッチーノ監督の
映画、『A Casa tutti bene』 について調べてみると、この映画の邦題は
『家族にサルーテ!イスキア島は大騒動』 で、今ではアマゾン日本の
こちらのページ から、DVDも購入できますし、プライムビデオで字幕版を視聴することも可能になっています。
かつて日本でイタリア映画を鑑賞するのがいかに難しかったかを思うと、便利な時代になったものです。
ちなみに、イタリア在住の方は、この『A casa tutti bene』をRaiPlayの
こちらのページ から現在は無料で視聴することが可能です。
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