イタリア写真草子 ペルージャ在住、日本語教師のイタリア暮らし・旅・語学だより。

映画『レンタル・ファミリー』に感動、日伊で絶賛上映中

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 ずっと楽しみにしていた映画、『レンタル・ファミリー』を今日、映画館に見ました。わたしも夫も感動しました。

 予告編から予想していたなんとなくハッピーエンドに終わるほんわかとしただけの映画ではなく、思いもよらぬ展開にいったいどうなるのだろうとはらはらし、主人公や登場人物に共感して、喜んだり心配したりしました。まさかと驚く場面も少なからずあり、終始夢中で見て、楽しむことができ、いい映画だなあと感動しました。





 日本では2月27日公開だったこの映画は、イタリアでは2月19日に公開されていたのですが、仕事や用事があったり体調を崩したりしたために、去年の11月から楽しみにしていたのに、今日、ようやく見ることができました。

 イタリアでの題名は、『Rental Family - Nelle Vite degli Altri』で、英語や日本語の題名にはない副題がついています。イタリア語の予告編へのリンクはこちらです。

  vitaは「生命、人生、生活、暮らし」など、さまざまな意味があり、副題中のviteはその複数形です。レンタル・ファミリーとして働く主人公たちは、依頼を受けて、いろいろな人たちと生活を共にすることを通して、その人たちの生活の中に、そして人生の中に入り込んでいくわけですから、「他人の暮らしの中に、他人の人生の中に」と訳すことができるでしょうか。

 イタリアでは外国語の映画は、子供向けの映画を除いては、たいていの場合、イタリア語音声に吹き替えられます。今日、この映画を見ていたら、日本語のセリフがイタリア語字幕つきで日本語のままに話される場面と、セリフがイタリア語音声になっている場面が交互にあったので、最初はどうしてだろうと思ったのですが、見ていくうちに、登場人物たちが英語で話している場面については、その英語をイタリア語に吹き替えてあるものの、日本語で話している場面については、日本語のままにしておいてイタリア語字幕をつけているのだと分かりました。主人公がアメリカ人なので、舞台は日本であり、他の登場人物たちも大半は日本人なのですが、主人公との会話は英語で行われることが多いのです。

 それでも、主人公や登場人物たちが時々日本語で話す場面があり、自分の知っている言葉もあったと、夫がうれしそうでした。日本語の生徒たちにも、もしまだ見ていないようだったら、ぜひ勧めてみたいと考えています。日本の風習や結婚式、葬儀なども見ることができて、そういう文化を学ぶいい機会にもなると思います。わたし自身、日本を舞台にした映画を見るたびに、その舞台となる土地の風景や生活などを見るのも興味深く、楽しみにしています。映画の主要な場面に登場する巨木や満開の桜もすばらしく、今夜見返した予告編にその巨木と桜の映像がいずれもあるのを見て、心象風景としての意味と、人の思いの深さ・絆の強さの深まりや登場人物たちのこれからを表す意味があるのではないかと、改めて感じました。


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Commented by getteng at 2026-03-04 19:57
naokoさん
この映画のことは知りませんでした。
Commented by milletti_naoko at 2026-03-04 21:46
gettengさん、最初の上映はトロントだったようですが、イタリアでは昨年10月のローマ映画祭で上映されたこともあり、とてもいい映画らしいと知って、ずっと楽しみにしていました。予想どおりにすばらしい映画で、見に行けて本当によかったです。

日本とイタリアで同時に同じ映画が公開されるということは、意外と少ないように思います。ぜひぜひ機会をとらえて鑑賞してみてくださいませ。
Commented by kazu at 2026-03-04 23:49
なおこさん、びっくりしました。この映画、イタリアでも上映されたのですね。自宅近くにイオンシネマがあって、たまたま買い物に行った時、上映される15分前だったのでタイミングよく観てきました。日本でも前評判が高くテレビでも紹介されていたので私も見たい映画でした。主人公の俳優さん、どこで見たと思ったら、ハムナプトラのブレンダン・フレイザーさんでこちらも驚きました。出演の俳優さん達の演技がほんとに素晴らしかったですね。イタリアで上映されても、日本語で話す場面があるのですね。なおさんがおっしゃる心象風景にも同意です。気持ちが優しくなれる、久しぶりに感動した映画でした。紹介して下さったイタリア語のタイトル「 Nelle Vite degli Altri」は成程と腑に落ちます。
Commented by milletti_naoko at 2026-03-05 18:17
なんとかずさんもちょうどご覧になったところだったのですね!
お宅の近くに映画館があるというのはいいですね。気になる映画があると知ることもすぐに行くこともできますもの。イタリアでもこの映画は他の映画に比べて宣伝に気合が入っていたというか、映画が始まる前の予告編が同じ一つの映画の前に2度流れたことも一度ならずありました。

ハムナプトラという映画は知らないなと思いつつも調べてみたら、英語の原題が『The Mummy』ではありませんか。わたしがイタリアに興味を持ったのは、もともと、夏休み前に突然行きたいと思ったダブリンに一人で行くための手頃な方法としてダブリンの英語学校に通って、その学校と通ったクラスにイタリア人の生徒が多く、スペイン・ポーランドなどの他の国の生徒ともいっしょに放課後や週末もよくいっしょに過ごしたことがきっかけなのですが、その1999年の夏に、皆と一緒にダブリンの映画館で観た映画がなんとこの『The Mummy』でした。つい最近イタリアのテレビでも放映があるのを番組表で見たところなのですが、それも主人公を演じた同じブレンダン・フレイザーさんが演じるレンタル・ファミリーが近々映画館で上映されるためだったのでしょうね。それにしても、30年近く経って、予告編を見ると顔つきもかなり変わっているようなのに、よく気づかれましたね! かずさんのおかげでまた新たな発見があり、機会があればまたハムナプトラも見てみたいなと思いました。

おっしゃるとおり映画の物語や映像はもちろん、どの俳優さんも演技がすばらしいで、気持ちが優しくなれますよね。他の人の人生や暮らしの中に自分が入っていくことで、また、その人の人生や暮らしが自分の中にも入ってきて、人生と暮らしが豊かになる、それはレンタル・ファミリーを演じなくても可能なわけで、その大切さを教えてくれたように思います。
by milletti_naoko | 2026-03-04 07:25 | Film, Libri & Musica | Comments(4)