イタリア写真草子 ペルージャ在住、日本語教師のイタリア暮らし・旅・語学だより。

女性の日は野生のアスパラガス・コモの友人と食事 グルテンフリー認定店で

 女性の日だった昨日、3月8日は、山の家に剪定などの作業をしに出かけた夫が、ミモザの代わりに摘みたての野生のアスパラガスを贈ってくれました。

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Perugia, Umbria 8/3/2026

 2月28日にわたしが探したときには、あちこち探して歩いてようやく1本だけ見つかったアスパラガスが、日中は暖かい日や雨の日が交互にあったおかげで、昨日はこんなに増えていました。



 朝晩は冷え込むこともあるものの、暖かくなってきたおかげで、我が家の鶏たちが産む卵の数も少しずつ増えてきています。というわけで、今日の夕食には、夫が大好きな野生のアスパラガスの卵炒めを作って食べようと考えています。

 女性の日である3月8日には、女性たちで集まって食事を共にして祝う人も多いのですが、昨日わたしたちは、スイスとの国境に近いコモからウンブリア州に来た友人たちと義家族と、レストランで昼食を共にして、にぎやかに祝いました。友人たちは車で片道6時間かけて、アッシジの聖フランチェスコの聖遺骨拝謁のために、ウンブリア州まで南下したのです。

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Al Battibecco Ristorante Pizzeria, Corciano (PG), Umbria

 我が家での日曜日の大家族での昼食に友人たちを招待するのかと思っていたら、レストランで食べると知って驚いたのですが、それは、友人の一人が、小麦や大麦、ライ麦に含まれるタンパク質のグルテンを摂取すると自己免疫性の小腸粘膜障害に苦しむセリアック病(celiachia)を患っているために、イタリアセリアック病協会、AiC(Associazione Italiana Celiachia)が認定する店でないと、安心して食事ができないためでした。昨日食べたレストラン、アル・バッティベッコ(Al Battibecco)は、セリアック病の人が食べられるメニューを提供する店として、AiCから認定を受けています。

 わたしは、小麦を使うパスタではなく米を料理すればいいのではないかと考えていたのですが、実はそれほど単純なことではなく、セリアック病の人とそうでない人への料理では鍋やフライパンなども使い分ける必要があって、小麦のあるパスタや小麦粉を使った料理をした鍋などに少しでもグルテンが残っていると、セリアック病の人は小腸粘膜障害を起こしてしまう可能性があるため、義弟夫婦の他の友人もそのために他の人の家に招待されても行きづらく苦労しているのだそうです。

 セリアック病対応の料理を出していると看板にある店も、食べてみたら実は問題があったということも多いので、友人は外食時には可能な限り、AiCが認定する店で食べているそうです。ただ調べてみると、現時点では残念ながら、AiCのサイトやアプリケーションで認定店を調べることは、AiCの地域協会に属している人でないと不可能なようです。と言うのは、どこでなら安心して食事ができるか調べられるというページで、該当地域などの認定店を調べるには、オンライン検索をする場合でも、PDFの認定店一覧をダウンロードする場合でも、AiCの地域協会の会員番号(codo socio)を入力する必要があるためです。

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https://www.albattibeccoristorante.com/menu/

 アル・バッティベッコのメニューでは、上は例えば大地の前菜(antipasto di terra)の一覧の一部ですが、グルテンが含まれていない料理には、小麦の穂の上から斜めに線を引いたマークがついていて、ページの最後に「当店が提供するすべてのグルテンフリーの料理は、イタリアセリアック病協会から認定を受けた方法に従って作られています」という記載があります。



 この店はピザもおいしいので、以前から時々食べに行ってはいましたが、昼食を食べたのは昨日が初めてです。午後1時に到着すると駐車場がすでにほぼ満車の状態で、義弟によると、予約なしに来て「満席です」と聞いて帰った人さえいたそうです。日曜の昼にもこんなに大勢の人が来るとはと驚きました。ピザがないのはもちろん、夜に比べて、メニューに並ぶ料理がかなり少なくなっています。それでも、肉や魚、パスタに豆スープと、豊富なメニューから選べるので、皆それぞれに好きな料理を選んでいました。義弟によるとラビオリもとてもおいしかったそうです。わたしは以前から気になっていたキハダマグロ切り身のグリル焼き(filetto di tonno pinna gialla alla griglia)を食べました。ルーコラとプチトマトも添えてあったのですが、メニューには記載がなかったので、つけ合わせの野菜としてミックスサラダを頼みました。店が満席だった上に、友人と義家族の中には野菜のつけ合わせに加えてプリモとセコンドを両方頼む人がいたこともあり、マグロが運ばれてきたのが午後1時49分だったので、注文時に「できたらすぐに運んでください」と頼んでいたミックスサラダはすぐにテーブルに運ばれて、先に食べることができたのでよかったです。夫が頼んだ料理の注文が厨房に届いていなかったため運ばれてきたのがさらに遅く午後2時過ぎになったり、義弟が注文したパスタがやはり頼んでいた肉料理の後に運ばれてきたりという混乱もありましたが、食事はどれもおいしいと、皆満足していました。


 このところ花粉症の症状が今年に入って最もひどい状況なので、わたしはワインは飲まず、デザートも食べなかったのですが、ワインもデザートもおいしかったそうです。デザートにと皆が注文したプロフィトロール(profiterole)は、上からチョコレートをかけたシュークリームなのですが、その小さいシュークリームが以前は三つだったのに二つになっていると、残念がっていました。食材など、物価が近年かなり高くなっているため、数を減らしたのでしょう。この記事を書くにあたって調べてみて、プロフィトロールがフランスのデザートだと知って驚いています。久しぶりに友人たちと会って、いっしょに時を過ごすことができて、うれしかったです。

 相変わらず曇り空ではありましたが、昼食のあとにトラジメーノ湖畔を散歩できたらと考えていました。ところが昼食を終えた頃にはどしゃ降りの雨となり、食後はすぐうちに帰りました。けれども、おかげでさらにもう少し、友人たちが出発するまで話すことができたので、かえってよかったです。



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ブログテーマ:春を感じる1枚
Commented by tanatali3 at 2026-03-10 03:42
こんにちは、食事制限のある人は、ほんとうに切実な問題ですね。

昔は国連関連の昼食会やディナー・メニュー作りに頭を悩ませました。
人種の坩堝のニューヨークでは、コーシャ料理、イスラム系、インド系、MSG、炭水化物・タンパク質、卵、牛乳その他諸々の要求があり、人数が数名の場合は専門店からのデリバリーを利用したり、懐かしい思い出です。
Commented by nonkonogoro at 2026-03-10 07:33
食事制限のある方の外食は
本当に大変でしょうね。

野生のアスパラガス
食べてみたいです。。。

鶏も冬場は あまり産卵しないのですね。
Commented by katananke at 2026-03-10 09:23
私の周りにも 二人ほど 食物アレルギーの人がいますが 一人は重症で 米粉で パンなど焼いたり 牛乳もだめとか 果物にもいっぱいアレルギーがあり 生では多くが食せないとか、、
も一人も そばアレルギーで では外食にうどんは良いかと思えば 同じ窯で茹でていたら
ダメとかあり、、
毎日食べることは伴うから
家での食事も大変だろうなあと思います〜
いま 日本でも今年は花粉症がひどい様で
それもないアタクシなどは おおいに助かっておりますよ〜
Commented by koito_hari616 at 2026-03-10 11:09
こんにちは

セリアック病とは先天的な病のようですね(ネットで)
やはり、自分の身体のことは親を見たほうが分かり易いのだなぁ。。と

そちらも、物価高なのですね
我が家も珈琲豆の値上がりに驚いています💦
Commented by ciao66 at 2026-03-10 16:14
野生のアスパラガスの卵炒め!
何とも素敵な響きですね。
一度味わってみたいですが、出来そうにもなく、
遠方で指をくわえて、想像します。
季節が来たら、市場で買ったアスパラガスで、試してみようかと・・・
Commented by milletti_naoko at 2026-03-10 17:23
tanatali3さん、健康のために食事制限がある人ばかりではなく、世界には文化的理由で食べられないものがある国もありますから、それは本当に大変でしたね。国連関連の食事会となると、誰もが何かを安心して食べられることも必要となってきますもの。レストランを経営する側だったtanatali3さんのお話、とても興味深いです。
Commented by milletti_naoko at 2026-03-10 17:30
のんさん、イタリアでは小麦はパンにもパスタにもピザにも使われていますので、鍋など調理道具をすべて分けていなければ安心できないとなると、旅行先などで食べられる店を探すのも大変だと思います。
ほんのり苦い春の味、おいしかったです♪
うちは外にある鶏小屋で鶏を飼っているため、冬になると産む卵の数がぐんと減り、春になるとどんどん増えていきます。
Commented by milletti_naoko at 2026-03-10 18:05
katananke05さん、セリアック病は現在患っているのに
気づかずにいる人がイタリアでも少なからずいるのだそうで、
友人はお母さんがおそらくは知らずに小麦などグルテンを含む
ものを摂取し続けたために早くにがんで亡くなったのではないか
と言っていました。

食事の制限が多いと、外食や交流に限らず日々の生活にもかなり制限が
ありますから、本当に大変ですよね。
Commented by milletti_naoko at 2026-03-10 18:41
結うさん、こんにちは。

原因が正しく特定されたのはようやく1945年のことで、友人は娘さんもやはりセリアック病で、亡きお母さんもおそらくは患っていたのに知らずにいたために早くにがんを患って亡くなったのではないかと言っています。北イタリアでかつて伝統的に食べられていたライ麦のパンは小麦のパンに比べてグルテンが少なく、とうもろこしでできたポレンタにはグルテンはなかったのに、戦後イタリアや世界の他の地域の食材も口に入るようになり、それで症状が悪化したのではないかと。イタリアでもグルテンの多い日本も基本的には米文化なのですが、やはり潜在的にはセリアック病の引き金になる遺伝的要素がある人もいて、日本でも食が欧米化して、パンを日常的に食べる人も増えてきているため、今後セリアック病の方が増える可能性も残念ながらあるかと思います。

イタリア高等衛生研究所(ISS)の次のページによると、世界でセリアック病を発病し得る遺伝的要素を持つ人々のうち、グルテンを消費することで生涯の間に発病する人は、わずか3%なのだそうで、ですから、両親や祖父母がセリアック病を発病していなかったからと言って、自分が発病する可能性がないとは言えないようです。

・ISS (Istituto Superiore di Sanità) - EpiCentro - Celiachia
 https://www.epicentro.iss.it/celiachia/

コーヒーはこちらでも値上がりが著しいですから、円安の今、日本ではさらに高くなってしまいますよね。
Commented by milletti_naoko at 2026-03-10 18:45
ciao66さん、野生のアスパラガスも卵も、春が旬で、
野生のアスパラガスの苦味を卵が緩和してくれて、
ちょうどいいおいしさになります。いつか3月から5月に
かけてイタリアにいらっしゃる機会があれば、食べることも
可能かもしれません。
Commented by getteng at 2026-03-10 20:18
naokoさん
セリアック病とはいわゆる小麦アレルギ-のことですか?
ずいぶん厄介な病気みたいですね。
Commented by milletti_naoko at 2026-03-11 02:31
gettengさん、今患っている人はもちろん、発病する
可能性のある人は少なからずいて、全世界的に
グルテンを多く食べる傾向にあるため、今後発病する人も
増えて大変なのではないかと心配しています。
by milletti_naoko | 2026-03-09 20:29 | Umbria | Comments(12)