日曜日は、生まれて初めてオリーブの木を剪定しました。
と言っても、空に向かって伸びる葉の生い茂る枝を切り落とすのは、夫たち男性陣なのですが、その作業を円滑に進めるためには、その前に、周囲に生えるトゲのある植物や、幹の下方に育ってきたオリーブの若木を取り除く必要があります。 かつてはしばしば山の家に来て、オリーブの剪定作業をしていた義父も今は高齢になり、ペルージャの我が家にあるオリーブの剪定だけでも大変そうです。例年はさらに、オリーブの実を収穫する前にも、木の下に網を広げる際に妨げとならぬよう、幹の下方や地上に出た根から育つオリーブの若木や他の植物があればそれを取り除くのですが、昨年は凶作で収穫できなかったために、その際の除去もできていません。 とは言え、昨年は夫が専門家の助けを借りて、かなりの数のオリーブの剪定を終えていたのですが、まだまだ上の枝も木の周囲も剪定が必要な木の方が大半です。というわけで、昨日は夫たちは上の枝を、わたしは幹の下方に育つオリーブの若木や他の植物の細い幹や枝を取り除こうと格闘しました。上の写真は、太く大きく育った若木を取り除いたあと、山の家に取りに戻ったカメラで撮影したものです。除去しなければいけないのがこの写真に写るような細い若木や枝だけであれば作業は早いのですが、オリーブの若木が小さいハサミでは切れないほどに太く大きく育ち、また、木の内部にツタが太く生い茂り、幹のあちこちに根を下ろしてしまうと、取り除くのがかなり大変になり、時間も労力も要します。 夢中になって作業を続けていたら、作業する場所を変えようと歩いたとき、探してもいなかったのに、傍らに野生のアスパラガスが生えているのに気づきました。この二つはうちにカメラを取りに行く前に撮影したものですが、このあとには群れになってたくさん生えている場所も目に入ったので、さらに摘み取りました。 数か月前に、ブログのお友達のどなたかの記事で目に入って、アマゾン日本から手帳を取り寄せた際にいっしょに注文していたこちらの本、井上新八さんの『時間のデザイン』 を昨夜、と言っても時計が夜中の12時を回って日付が変わったあとなのですが、読み終えました。 著者自らの「時間のデザイン」の方法にそのまま倣うのはとても無理で、いろいろな意味で驚いたのですが、特に最後の方に、日々の過ごし方や仕事に対する姿勢、生き方について、ぜひ取り入れていきたいと思うこと、なるほどそういう発想や方法があったのかと教わることが多々ありました。 その一つに、「まとまった時間ができたらしようと思っていても、そういう日は来ないし、来たときにすぐにそのことを始めて集中して終えられるとは限らないので、大きな作業や仕事を細切れに分解して、毎日の暮らしの中に習慣として取り込み、少しずつ着実に終えていくしかない」という言葉があります。 「千里の道も一歩から」ということわざは、国語や日本語の授業で何度も教えましたし、「いつかその日は決して来ない」(One of these days is none of these days)という英語のことわざも知っていて、意識して暮らしているつもりでいましたが、なるほど、かなりの日数と労力を要することも、こういう形で暮らしや人生の中に落とし込んで、達成することができるのだと思いました。 逆に、オリーブの剪定でも掃除でも外国語の勉強でも、何事も、「時間が取れたときに、やる気が出たときに」と先延ばしにしてしまい、時が経ってしまうと、ようやく取りかかったときには、時間も労力もさらにかかってしまいます。 わたしには、ずいぶん前からしようと思いつつ、できずにいることが、このブログ関係だけでもいくつかあって、この「かなりの時間と手間のかかることを細かい作業に分割し、暮らしの中に毎日少しずつ組み込んでいき、着実にこなしていって習慣化する」ことこそが、その作業を再開して着実に終えていく方法であると、確信しました。 このブログに関して、今そんなふうに達成したいと考えている作業の一つ目は、イタリア語学習メールマガジン、「もっと知りたい! イタリアの言葉と文化」のバックナンバーのこのブログへの移行を終えることです。かつてはバックナンバーを、Yahoo!ジオシティーズで作ったサイトに掲載していたのに、ジオシティーズのサービス終了でそのサイトが消失してしまった上に、メルマガ発行に利用しているまぐまぐのサイトで、かつてはバックナンバーすべての参照を可能にできていたのに、数年前から、参照可能にできるのが最新号だけになってしまったからです。 二つ目は、このイタリア語学習メルマガをもっと定期的に発行することです。発行し始めた頃に比べて、今ではイタリア語の学習に利用できそうなオンライン情報などが格段に増えています。はりきって構成を考えてあれもこれもと頭を悩ませ、その結果、途中で行きづまってしまっていたのですが、最新号もバックナンバー同様に、このブログの記事としても発行していくことになるわけですから、構えすぎずに、これだということを定期的に確実にメルマガの学習教材にして発行していけたらと考え直しました。 三つ目は、イタリア旅行情報サイトのメルマガに寄稿していたウンブリア州旅行情報を伝える記事を、このブログに移行していくことです。2015年から、ペルージャ、アッシジなど、わたしが暮らすウンブリア州の観光地について、毎回一つの町やテーマに絞って、詳しく紹介していたのですが、この旅行情報サイト、JAPAN-ITALY Travel On-line(JITRA)も、数年前にインターネットから姿を消し、せっかく書いた記事が人目に触れることがなくなってしまいました。
幸い、この寄稿については、報酬はいっさいなかったものの、その代わり、著作権はわたしにあってわたしのブログにすっかり同じ記事を載せてもいいということになっていましたので、
連載第2回、「トラジメーノ湖に行こう」だけは、すでにこのブログにも記事を掲載しています。このとき同じ記事をこのブログにも掲載したのは、JITRAのメルマガとサイトの写真のサイズがあまりにも小さかったためです。
この連載、「緑満ち心に響くウンブリア」は、第15回まで記事を執筆しています。連載を始めた2015年に使っていたウィンドウズのパソコンが壊れてしまったため、以後は学校の仕事の都合上マックのパソコンを購入することとなり、2017年にノートブックを、次いで2020年にiMacを購入して使っているのですが、そのために、2017年5月までに書いた記事の原稿と写真は、マックパソコンからでは読み取りはできても検索はできない外付けハードディスクにあり、2017年9月から2019年11月までに書いた記事の原稿と写真は、今ではたまに使う程度となったMacBook内にあります。しかも、ワード文書や写真ファイルの題名に統一性がなく、かつ、JITRAのメルマガとサイト用の写真はあまりにもサイズが小さいので、該当する写真を外付けハードディスクやMacBookの中から見つけ出して、適当な大きさに変更する必要があります。
イタリア語学習メルマガも、ウンブリア州情報メルマガの記事も、ブログに移行するにはかなり時間と労力を要するからと、前者については途中で放棄したまま、後者についてはまったく始めていないままとなっています。
今年はアッシジの聖フランチェススコ没800年という記念の年であるためか、タグの中でも「ウンブリアを訪ねて」のアクセス数がとりわけ多い状況です。また、わたしは、イタリアでは仕事として直接役立てる機会が少ないものの、ペルージャ外国人大学の学位取得課程では外国人へのイタリア語・イタリア文化教育、シエナ外国人大学の大学院課程では、第二言語・外国語としてのイタリア語教授法を専攻して卒業していて、イタリア語教育・学習研究について、当時の最新情報を大いに学ぶことができたので、それを何らかの形で、せめて日本のイタリア語学習者の方のお役に立つように紹介していきたいと常々思っています。
というわけで、日々の時間の中に、この二つのメルマガをこのブログに移行していく時間を少しずつ、けれども着実に組み込んで、移行を終了させ、かつ、イタリア語学習メルマガもきちんと発行していきたいと考えています。また、これはこのブログでということにはならないかもしれませんが、もともと日本で、中学生の頃に百人一首を通して古文の世界に魅かれて、高校の国語教師になり、12年間国語を教えたわたしは、日本の文学、特に古文の世界を何らかの形でもっとイタリアの人に伝えていきたいという夢も持っています。かつてペルージャ外国人大学で日本語・日本文学の授業を講師として教えていたときには、直接授業で古文の魅力を伝えることができた一方、マルケ州およびペルージャのダンテ・アリギエーリ協会のために、平安時代の和歌の文化や芭蕉の俳句についての講演をする機会もありました。また、今も、語学学校や我が家での日本語の授業中に、古文の魅力を伝える機会もあります。でも、もっと自分で時間を積極的に見つけて、伝えたいことを少しずつでもできる形で発表していくことができるのだ、その手段はあるのだということに、『時間のデザイン』の最後の方を読んで、気づきました。
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