イタリア写真草子 ペルージャ在住、日本語教師のイタリア暮らし・旅・語学だより。

ペルージャとっておき散歩コース、緑満ち心に響くウンブリア 第1回

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⚫︎今も残る中世の美しい建築物や町並み

 ウンブリア州の州都、ペルージャ(Perugia)の中心街には、大噴水(Fontana Maggiore)や、プリオーリ宮殿(Palazzo dei Priori)をはじめとする、中世の美しい建築物や町並みが、今も残っています。

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ペルージャの中心街にある大噴水とプリオーリ宮殿

 中心街が小高い丘の上にあるため、

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ペルージャ市中心街からの眺め

遠くには緑の山々、近くには古い町並みが見えます。

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ペルージャ市内中心部の町並み

 プリオーリ宮殿が擁する国立ウンブリア美術館(Galleria Nazionale dell’Umbria)や、町の教会をめぐれば、ラファエロの師であったペルジーノやピントゥリッキオの美しい絵画の数々に出会えます。そして、迷路のような小路を、地図を頼りにうまく歩けば、エトルリア時代の井戸や、ラファエロの描いた壁画のある礼拝堂など、町じゅうに散りばめられた宝物を探し当てることが可能です。

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エトルリア門と隣接するペルージャ外国人大学

 ペルージャの中心街を取り囲む城壁は、今から2200年以上も昔、紀元前3~4世紀に、エトルリア人が築いたものです。そのエトルリア人が到来する前にも、ペルージャには、イタリア最古の民族と言われる古代ウンブリア人が居住しており、平和を好み、農耕を営むウンブリア人は、まずはエトルリア人と、そして、後にエトルリア人に打ち勝ったローマ人と、共生することになります。勝者ローマは、エトルリア門(Arco Etrusco)に、Augusta Perusiaと彫り刻みます。

 エトルリア門のすぐそばには、ペルージャ外国人大学(Università per Stranieri di Perugia)の学舎があり、世界中から大勢の人々が、イタリア語・イタリア文化を学びに来ています。今も昔も、ペルージャは異なる文化を持つ人々が出会い、共存し、交流する場であり、それを象徴する古代建築と現在の大学が、こうして隣り合って存在しているのです。


⚫︎チョコレート祭りやウンブリア・ジャズのイベントも

 ペルージャは、毎年10月にチョコレート祭り、Eurochocolateが開催され、バーチ・チョコレートを作るぺルジーナの工場を郊外に有する、チョコレートの町でもあります。

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チョコレート祭りの露店

 チョコレート祭りには、風味も形もさまざまな、おいしいチョコレートを売る出店が並び、週末には、チョコレートの像を彫り上げる様子を、見ることもできます。エトルリア門のすぐ近くに、その名もAugusta Perusiaというチョコレート、ジェラートの専門店があります。チョコレートもジェラートも、職人さんが材料にこだわって作っていて、とてもおいしいので、おすすめです。

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ウンブリア・ジャズ

 毎年7月には、ウンブリア・ジャズ(Umbria Jazz)が開催され、世界の優れた演奏家の音楽がペルージャに集うため、イタリアじゅうから音楽を愛する人々が押し寄せます。ウンブリア・ジャズ中は、大噴水のわきを始め、町の各地にコンサート会場が設けられ、無料で楽しめる野外コンサートもたくさんあります。

 お食事には、オステリア・ア・プリオーリ(Osteria a Priori)をお勧めします。

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オステリア・ア・プリオーリ

 店は、プリオーリ宮殿の脇にある通り、Via dei Prioriをしばらく下ると、右手にあります。エノテーカであるため、ワインの品ぞろえが豊富なのはもちろん、ウンブリア各地の名産の食材を使った、おいしい郷土料理の数々を味わうことができて、財布にも優しいからです。


⚫︎見晴らしの美しいお気に入りの場所

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ペルージャのすばらしい見晴らし

 これが、中心街の中でも、見晴らしが特に美しい、わたしのお気に入りの場所です。中央に見える、大きな鐘楼のある教会は、サン・ドメーニコ教会(Basilica di San Domenico)で、そのすぐ傍らに、ウンブリア国立考古博物館(Museo Archeologico Nazionale dell’Umbria)があります。右手奥に見える尖塔は、サン・ピエートロ教会の鐘楼です。この古く美しい教会に、かつて併設されていた修道院の建物は、今はペルージャ大学の農学部の学舎となり、その一角に、中世の修道院にかつてあったであろう菜園を再現したOrto Medievaleや植物園(Orto Botanico)があって、無料で訪ねることができます。

 この町並みの奥に、天気がよければ、横長の台形の形をしたスバージオ山と、その中腹にあるアッシジの町が、白く小さく見えます。その向こうに、シビッリーニ山脈の高峰が見えることもあります。

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ペルージャ北方にそびえるテッツィオ山からの眺め、左手奥にトラジメーノ湖

 ウンブリアには、ペルージャや、聖フランチェスコの生地として知られるアッシジのほかにも、中世の町並みの美しい町がいくつもあります。イタリア中部で最も大きい湖、トラジメーノ湖や、ペルージャの北方にそびえるテッツィオ山(Monte Tezio)など、美しい自然にも恵まれています。ペルージャから、バスや電車で訪ねることができる、こうしたとっておきの場所を、次回から少しずつ、ご紹介していくつもりでいます。


*追記(3月25日)
 この記事は、2015年2月15日発行のイタリア旅行情報サイト、JAPAN-ITALY Travel On-line(JITRA)のメルマガ、「イタリアへ行こう」に寄稿した記事です。この記事を掲載していたJITRAの記事が数年前にインターネットから姿を消し、また、もともとわたし本人がまったく同じ記事を別のサイトなどに掲載してもいいという条件での寄稿であったため、今後少しずつ、バックナンバーをこのブログに掲載していきます。その理由や事情について、詳しくはこちらの記事をご覧ください。


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ブログテーマ:私の推し活!~推しは○○です~
Commented by tanatali3 at 2026-03-26 09:05
一度訪れてみたい街ですね。死ぬ前にできるかなぁ。
Commented by katananke at 2026-03-26 10:02
私は英語は学校での授業で学びその後も
いろいろなところで学習し また アメリカや
S'pore の生活で ブラッシュアップは少々できたけど(今も習っている)
他には バルセロナオリンピックの開催で スペインに行きたくて 少々学んだのですが
いまになって このなお子さんのブログに
影響され 美しいイタリア(旅行は2回行ったけど)を 知るにつけ
スペイン語でなくてイタリア語学んどけばよかったなあ、、としみじみ おもいますよ〜
英語ならまあ どこに行っても ある程度は通じるとはおもっても
私が行きたい 地方では やはりなかなか通じないところ多いでしょうからね〜
残念でしたよ〜
Commented by getteng at 2026-03-27 09:52
naokoさん
近くに中世があるって不思議を感じます。
写真撮りにはたまんないところですね。
Commented by ciao66 at 2026-03-27 17:31
私がペルージャに行ったのは2014年のことでした。
変化にとんだ丘の上の町で、水道橋が面白かったし、エトルリア人の痕跡が多く残っているのも、興味深かったです。
今でもこの10年ほとんど変わらない景色なのでしょうね。
この先も、ずっと残っていてほしい景色です!
Commented by milletti_naoko at 2026-03-30 21:22
tanatali3さん、いつかその機会がきっと来ますように。
電車での接続は悪いのですが、ローマから便利な高速バスが
あって、ロンドンなどヨーロッパ、イタリアの各地から
格安航空会社の直行便があり、夏はそういう便が特に多いんですよ。
Commented by milletti_naoko at 2026-03-30 21:31
katananke05さん、イタリア語とスペイン語は
単語も文法も似通うところが多いので、
スペイン語を勉強されたことがイタリア旅行でも役立つことが
きっとあることと思います。
似過ぎているためのうっかり間違いというのも、少なからずあるよう
ですけれども……
Commented by milletti_naoko at 2026-03-30 21:33
gettengさん、町を歩くだけでいろんな時代に
タイムトリップできる、そういう町なので、
ありがたいです。
Commented by milletti_naoko at 2026-03-30 21:39
ciao66さん、水道橋の上を歩いて風景や下の庭などが眺められるの、いいですよね。
この寄稿記事を書いたのが2015年だったので、今確認すると、載せている写真は、
2010年から2015年にかけて撮影したものでした。

でも今も、エトルリア門が石が洗われて白くきれいになったほかは、この頃と
風景は変わっていないように思います。以前はあった店が今はないということは
あるにしても。

by milletti_naoko | 2026-03-25 21:28 | Umbria | Comments(8)