イタリア写真草子 ペルージャ在住、日本語教師のイタリア暮らし・旅・語学だより。

トラジメーノ湖へ行こう、緑満ち心に響くウンブリア 第2回

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  夏草や兵どもが夢の跡    芭蕉

 紀元前217年に、古代ローマ軍がハンニバル率いるカルタゴ軍と戦って大敗を喫し、1万5千人以上ものローマ軍の兵士が命を失ったトラジメーノ湖(Lago Trasimeno、ラテン語名 トラシメヌス)は、今は地元の人や観光客に愛される、自然の豊かな美しい湖です。

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 トラジメーノ湖畔のトゥオーロ(Tuoro sul Trasimeno、上の写真の町には、このトラシメヌス湖畔の戦い(トラジメーノ湖畔の戦い)の資料センターや、戦いの跡をたどって歩く歴史探訪コースがあります。トゥオーロには、また、緑の多い公園や夏に水遊びができる砂浜があり、湖に浮かぶ三つの島の一つ、マッジョーレ島に行くフェリーが出る港もあります。

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地図はwww.lagotrasimeno.netから借用

マッジョーレ島行きのフェリーは、

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パッシンニャーノ(Passignano、上の写真の港からも出ています。パッシンニャーノには、湖の岸辺を歩ける散歩道があり、丘の上からもきれいに湖が見えるため、週末や日が沈む頃に、散歩をする人が大勢います。このパッシンニャーノとトゥオーロには、フィレンツェとペルージャの間を結ぶトレニタリアの電車の駅があり、駅からトラジメーノ湖までは、歩いてすぐです。

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 マッジョーレ島(Isola Maggiore、上の写真には、趣のある石造りの家が並び、丘の上の教会の中世のフレスコ画が美しく、島の通りを歩くと、そこかしこに刺繍にいそしむ老婦人がいて、刺繍博物館もあります。丘を登ると、オリーブの木々が並び、キジや野ウサギがあちこちにいるのが見えます。

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 このマッジョーレ島では、夏になると、Music for the Sunsetという催しがあり、岸辺で音楽の生演奏を聴きながら、沈みゆく夕日に移ろいゆく空と湖の色も楽しめます。

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 演奏はジャンルも楽器もさまざまで、とっぷり日が暮れたあとも、天体観測をしたり、太鼓の演奏を聞いたりすることができました。

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 トラジメーノ湖に三つある島のうち、フェリーで行ける島は二つあります。そして、わたしと夫が最も好きなのは、さらに自然が豊かなポルヴェーセ島(Isola Polvese、上の写真です。古城もあれば、睡蓮やハスの花の美しい庭園もあり、三島中最も大きいこの島には、オリーブ園もあれば、森もあります。春には色とりどりの野の花が一面に咲いていて、島全体が花開いているようです。風雪に耐えたみごとなオリーブの古木もたくさんあります。

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 ポルヴェーセ島行きのフェリーは、サン・フェリチャーノ(San Feliciano、上の写真の港から出ています。ただし、マッジョーレ島行きのフェリーは年中出ているのに対し、ポルヴェーセ島へのフェリーは春から秋にかけてまでしか運航されていません。サン・フェリチャーノはトラジメーノ湖の東の湖畔にあるため、夕日が湖の向こうに沈むのを見ることができます。トラジメーノ湖は魚が多く獲れる湖で、サン・フェリチャーノには湖の漁師協会が営む魚屋があり、湖の新鮮な魚を購入することができます。トラジメーノ湖の島や湖畔のレストランでは、湖のおいしい魚が食べられます。おすすめの魚料理は、Carpa regina in porchetta。鯉に香草をたっぷり添えて、ポルケッタ風にじっくり焼き上げた料理です。

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 トラジメーノ湖畔には他にも、モンテ・デル・ラーゴ(Monte del Lago、上の写真

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カスティッリョーネ・デル・ラーゴ(Castiglione del Lago、上の写真など、夕日の眺めや町並みの美しい村や町があります。この二つの町とサン・フェリチャーノには、ペルージャのパルティジャーニ広場(Piazza Partigiani)から、バスで行くことができます。

 自然に恵まれ、豊かに水をたたえたトラジメーノ湖を見ると、それだけで心が和む気がして、また、夕日が沈む頃の湖と空の色がそれは美しいので、わたしも夫も、しばしばトラジメーノ湖に足を運んでいます。ドイツやオランダ、ベルギーなど、特に北欧から湖を愛して毎年戻る旅行客の多いこの湖を、皆さんもぜひ一度訪ねてみてください。

*追記(4月11日)
 この記事は、2015年4月15日発行のイタリア旅行情報サイトのメルマガに寄稿した記事です。この記事を掲載していたJITRAのサイトがインターネットから姿を消しため、今後少しずつ、バックナンバーをこのブログに掲載していきます。その事情について、詳しくはこちらの記事をご覧ください。このトラジメー湖の記事に関しては、すでに一度このブログにも掲載していたのですが、今回移行する別の記事と統一するために写真を大きい写真と差し替え、サムネイル画像を変えるなど、若干の変更を加えています。


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ブログテーマ:私の推し活!~推しは○○です~
Commented by koito_hari616 at 2026-04-11 19:25
こんにちは

そうだったんですね、何か文体が少し違うなぁ。。と、思っていたところでした💦
それにしても、世界史ですね。。
Commented by りーず at 2026-04-12 09:10
はじめまして。
トラジメーノ湖について詳しく書かれていたので私の思い出をコメントします。十数年前アッシジを訪れるためにフィレンツェのサンタマリアノヴェッラ駅から 電車に乗りました。途中ウトウトしてしまい目覚めると何と右手方向に海???これは電車を間違えてアドリア海方面かティレニア海方面に来てしまったのかと一瞬焦りましたが、通過駅名を確認してアッシジ方面に向かっていると分かり安堵しました。イタリアに海のような大きな湖があるという事を知るきっかけになりました。トラジメーノ湖の記事を見るとあの時の記憶が蘇ります。今は渡航するのが難しい時期ですが、いつかトラジメーノ湖を訪れたいと思っています。
Commented by katananke at 2026-04-12 09:35
夕日が沈む光景が 地平線にとか水平線にとかと見えるのは こちらではなかなか得難い景色です〜
奥穂高(3190m)に登った時には 山小屋の横から日本海側に向かい いちめんに 雲海がたちこめ 雲海の上あるいて 白山までいけるような、、素晴らしい夕焼けでしたが〜
Commented by ciao66 at 2026-04-12 11:00
トラジメーノ湖については何度も記事を拝見していますが、いろんな地名が出てきて位置関係が良く判っていませんでした。
今回、なるほどそうだったのかと、この記事で、各地の位置関係もポイントも良く判りましたので、この再掲載は意味の有ることでしたね!
Commented by getteng at 2026-04-13 08:50
naokoさん
綺麗な夕景に音楽、素晴らしい計らいですね(^^♪
Commented by milletti_naoko at 2026-04-14 06:15
結うさん、こんばんは。そうなんです。
古代ローマ軍が大敗した岸辺も訪ねたことがあります。
そういう舞台が今は美しい観光地であることを思うと同時に、
世界の美しい場所、誰かの大切な場所がこれ以上戦地、
被災地とならないことを願っています。
Commented by milletti_naoko at 2026-04-14 06:19
りーずさんはフィレンツェからアッシジへと電車で向かわれたのですね!
わたしはペルージャからフィレンツェに電車で行くときに、途中で車内から
見えるトラジメーノ湖の眺めを楽しみにしているのですが、知らないと
驚かれますよね。どんなにか慌てられたことでしょう。
いつか訪ねられるときがきっと来ますように。
Commented by milletti_naoko at 2026-04-14 06:22
katananke05さん、トラジメーノ湖の中でも、夕日が湖の向こうに、
あるいは地平線の向こうに沈むのが見えるところを選んで訪ねて
いるのですが、そういうところが少なからずあるのがありがたいです。
山から雲海へと沈む夕日、さぞかし美しい夕焼けだったことでしょうね。
Commented by milletti_naoko at 2026-04-14 06:26
ciao66さん、そうなんです。どの場所も何度も記事にしているが
ために、詳しい説明は繰り返さずにいることが多いんです。
これは湖畔でもペルージャでもそうで、こういう寄稿記事は、
基本的に一つの町について一つの記事を書いているので、
いろんな情報をまとめてあるという長所があるように思います。
温かいお言葉をありがとうございます!

この記事に限らず、かつての記事に掲載した写真が小さいので、
大きい写真を載せるとなると、その古い写真を保存してある外付け
ハードディスクや古いパソコンから探すことになり、掲載するための
作業は大変なのですが、お言葉を励みに頑張ります!
Commented by milletti_naoko at 2026-04-14 06:32
gettengさん、音楽も夕景や夜景もすてきで、
今もいい思い出です♪
by milletti_naoko | 2026-04-11 18:30 | Umbria | Comments(10)