イタリア写真草子 ペルージャ在住、日本語教師のイタリア暮らし・旅・語学だより。

温かいガイドと村訪ね水豊かな野山・廃駅通り1日目の宿泊の地へ Petrizzi - San Vito sullo Ionio

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 イタリア半島を長靴に見立てたとき、そのつま先に位置するカラブリア州は南端にあります。イタリア半島の最も狭い箇所、カラブリア州のソヴェラートからピッツォまでの55kmを3日間歩いて横断するトレッキング旅行、Il Cammino Kalabria Coast to Coastに、わたしたちは4月22日水曜日に、ソヴェラートから出発しました。

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Petrizzi (CZ), Calabria 22/4/2026 14:39

 1日目の本来の行程はペトリッツィまでの13.3kmなのですが、その行程に従うと2日目の行程が23.5km、標高差 +979m/-1085mとなってしまいます。



 この日は朝8時40分にソヴェラートの宿を出発し、午後1時半頃にペトリッツィ(Petrizzi)に着いたときには、すでに昼食を済ませていました。

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13:27

 坂を下って村の中心広場へと向かう途中にこちらの教会、Chiesa della Santissima Trinitàがあったのですが、扉は閉ざされています。

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13:31

 中心広場、Piazza Regina Elenaの中央では、ナポレオンの兄、ジョセフ・ボナパルトが1807年に自由の象徴として植えさせたポプラの木(pioppo)が大きく育ち、緑の葉が茂る枝を広げています。

  上の写真で左手に写る壁に、探し求めていた給水場があり、その傍らに、ボランティアとしてトレッキング旅行で村を訪ねる人たちを温かく歓迎し、村の名所をガイドとして案内してくれるピエートロさん(Pietro)が腰を下ろしていて、

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14:37

このあとすぐにあいさつをして、村の方言で言うところの"Sutta 'u Chiuppu"「ポプラの木の下で」、わたしたちがリュックを下ろして休んでいる間から、村の歴史や観光名所について説明してくださいました。上の写真はその説明のあと先の教会をいっしょに訪ね、さらにバールで一休みしてから目的地へのトレッキングを再開する前に撮影した記念写真です。

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13:35

 かつて商業と優れた花崗岩の加工で栄えた村の中心広場には、市場を開いた際に商品の体積をはかるために用いられていた石の容器、Menzarolaもあります。

 冒頭の写真のIl Cammino Kalabria Coast to Coast(略称 KCTC)の案内看板には、村の公式のスタンプが白地に黒で描かれていますが、このスタンプの絵は、この容器、Menzarolaとなっています。以上の村の説明は、ピエートロさんからうかがったお話とこちらのページの村案内を参考にして書いています。

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14:02

 「皆さんが今夜ペトリッツィに宿泊するのであれば、もっと他に案内したいところもあるのですが」と、このあとピエートロさんが、先述の扉が閉まっていた教会まで同行して、その歴史や絵画について詳しく説明してくださいました。ピエートロさんはこの教会の鍵を持っていらしたのです。「皆さん、リュックが重いでしょうから、ここに置いて行かれてはどうですか。なくなったりしないから大丈夫ですよ」と、中心広場のポプラの木の下を離れる際にピエートロさんは言ってくださったのですが、やはり心配なので、全員がリュックを背負って行きました。

 村の歴史や教会についての親切な興味深い説明のあとは、村はずれのバールでいっしょに一休みしました。ピエートロさんのガイド料金は無料なのですが、せめてものお礼にとピエートロさんの飲み物代は夫が払い、皆でわずかながらの志をお渡ししました。

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Da Petrizzi verso San Vito sullo Ionio 14:46

 こうしてペトリッツィで、1時間半ほどピエートロさんに村の歴史や名所を説明していただいたり休んだりしたあと、先のコースの案内看板の下に写る道しるべが、Tirreno「ティレニア海」と指す方向へと、坂道をどんどん下っていきました。

 ペトリッツィ中心広場の標高が395m、この日の晩に宿泊する目的地、サン・ヴィートの標高が397mで、距離は6.5kmです。ですから、ペトリッツからサン・ヴィートへの道は楽だろうと考えていたら、出発してすぐに坂道を標高318mの地点まで下っていくことになり、そのあと時に下りもある道を登らなければいけなかったので、予想していたよりも大変でした。

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14:52

 上の写真では、左手にオレンジ色のキンセンカ(calendula)が一面に咲いています。このあとも道中、野の花や桜などの木の花、庭や農場に育つ藤やフレンチラベンダーなど、道沿いにいろいろな花がたくさん咲いていました。

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15:02

 坂道を下り終えてから、しばらくの間、道の左手の茂みから川が流れる音が聞こえていたのですが、ようやくその川、torrente Beltrameが見えたので写したのが上の写真です。

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15:21

 畑にも、グラジオラス(gladiolo)やひなげしなど、野の花があちこちに咲いていました。

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15:26

 この橋と川の眺めが美しい場所の手前に、緑の中を上へと登っていく細い道があり、その道を登って、かつてソヴェラートとキアラヴァッレ・チェントラーレを結んでいた鉄道が走っていた場所へと向かいます。

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15:41

 緑の草が生い茂る中を進み、かつて鉄道が走っていたトンネルを通り抜け、

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15:58

さらに歩いた先に、今では廃駅となったサン・ヴィート・スッロ・イオーニオ駅があります。

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San Vito sullo Ionio (CZ), Calabria 16:43

 駅まで来たのだから、村はもうすぐだろうと思ったら、疲れていたためもあって、そのあとも道のりは長く、4時半頃にようやくサン・ヴィート・スッロ・イオーニオ(San Vito sullo Ionio)の町並みが見えて、4時40分過ぎに宿に到着したときにはほっとしました。

 
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Commented by getteng at 2026-05-28 10:13
naokoさん
廃駅もまた素晴らしいですね。
Commented by milletti_naoko at 2026-05-28 20:32
gettengさん、イタリアのもう使われなくなった
古い建造物は、駅にせよ教会にせよ、こんなふうに
壁が残って中に木が育っていることが多いです。
Commented by meife-no-shiawase at 2026-05-29 17:33
なおこさん♪

トレッキング1日目、お疲れ様でした!
ピエートロさんとの温かい交流や、歴史ある教会の鍵を開けてくれたエピソード、とても素敵ですね♡

同じ標高の村への移動とはいえ、一度下ってまた登るルートは予想以上に体力を削られたことと思います。

美しい花々や廃駅の風景に癒されつつ、無事に宿に着かれて何よりです。

廃駅は日本や台湾にもありますがイタリアにもあるんですね~。
昔は賑やかな駅だったのでしょうか。
Commented by milletti_naoko at 2026-05-29 17:54
メイフェさん、ありがとうございます♪
今日で旅から帰ってちょうど1か月になるのですが、最近では
夫がほぼ毎日、食事のときに「1か月前の今頃は…」なんて
懐かしそうに旅をふり返っていました。
イタリアでは普段は閉まっている教会などが地域の名所である場合、
その鍵を、町や村の観光協会などの人が持っていて、電話したりして
お願いすれば開けてもらって訪ねられることが少なからずあるのです。
その鍵をピエートロさんが持っていらして、開けて案内してくださって
ありがたかったです。世界中からトレッキング旅行で訪ねる人々と
こうして村を案内して交流されるピエートロさん、すばらしいですよね。

すでにかなりの登り道を歩いてきたあとだったので、なおさら道のりが
長く感じられたのですが、記事を書いていて5時前には目的地に到着
できていたのだと驚きました。もっと遅くにたどり着いたような記憶が
あったからです。

大きな駅なのできっと昔は多くの人々に利用されていたことと思います。
台湾にも廃駅があるのですね。
Commented by katananke at 2026-05-30 17:50
どこを歩いても 野の花が咲き乱れ 美しい時期ですね〜 無料でガイドをして下る方は
きっとこの場所を心から愛されて
来る方のみんなにしってほしい、という気持ちでしょうね〜
素敵な旅です〜
それにしても300メートル以上の高低差があるところを 登ったり降りたり、、
千葉鋸山がちょうどそのくらいあるけど
そこの登り降りだけで消耗するのに
まだまだそれ以上歩いて、、とは、、
恐れ入ります〜
Commented by milletti_naoko at 2026-05-30 21:32
katananke05さん、5月の中部イタリアは野山を
花が彩って本当にきれいです。
このピエートロさんや途中で車で来てくれた方はもちろん、
そもそもこのトレッキングコースを考え出した人、整備する人
など多くの土地を愛する人たちのおかげで、こうしてすてきな
旅を楽しむことができたのだと、ありがたいです。
この日はこのペトリッツィにたどり着く前に、すでに標高1mの
海辺から525mの高みまで登って下っていたので、荷物を背負って
さらに登り下りもあって大変でした。
by milletti_naoko | 2026-05-26 20:57 | KalabriaCoastToCoast | Comments(6)