イタリア写真草子 ペルージャ在住、日本語教師のイタリア暮らし・旅・語学だより。

思いがけぬ親切うれしい理学療法センター

 今日は面積の広いペルージャ市の東の端近くにある理学療法センターに行って、若い理学療法士の先生に診療してもらいました。

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Perugia, Umbria 3/6/2026

 途中でペルージャ歴史的中心街のすぐそばを通ったり、城壁の傍らを走ったりもして、自分で運転して通ったことのない道もあったのではらはらしたのですが、予約時間の5分前に無事に到着しました。



 4月下旬にカラブリア州で3日間重いリュック旅行を背負って毎日約20km歩き、トレッキング旅行を終えた翌日も電車での移動でリュックを背負って歩くことが多かったことが、診察の結果、やはり肩と腕の痛みの原因だということでした。

「ここまでなら耐えられるという限度を超えた負荷をかけたために肩や腕に炎症が起こったのでしょう。肩が両方ともかなりこわばってもいますから、炎症を早く治すためにも、今日説明した体操を続けてください。トリガーポイントを押さえると効果があるので、器具を買って自分で行なってもいいし、また来られたらぼくの方で場所をきちんと見つけて効果的な施術ができますよ。」

 最初に超音波検査の結果をもとにいろいろな質問があったので、どこがどんなふうにどんなときに痛むのかを話すとじっくりと聞いてくれて、そのあと、腕や手をあちらへこちらへと動かしたりして痛むかどうか尋ね、その結果、上のような診断をして体のつくりを描いた絵も使いながら、わたしにも分かるように、超音波検査の結果や現在の症状、今後どうすればいいかについて、詳しく説明してくれました。



 5月4日にかかりつけ医に手配してもらって、その日のうちに薬局のCUP窓口でお願いした左肩と左腕の超音波検査と専門医の予約は、それぞれ5月18日、6月11日となりました。5月19日に検査結果を持ってかかりつけ医の診療を受けたとき、まだひどく痛むという話をしたら、薬を出してもいいですし、ご自分で理学療法士にマッサージなど施術を施してもらうと、肩のこわばりや痛みが改善されると思いますよと聞きました。

 専門医はUSLを通さないと料金が高い上に、実際に診療を受けてみないと、本当にいい先生かどうか分かりません。理学療法士なら、約10年前にまずは右肩、次いで左肩に癒着性関節包炎を患ったときに通ったカイロプラクティック院に、若いけれどもとても熱心で、仕事が終わったあとも、患者のためにいつもあれこれ研究結果などを調べ、施術を施してくれた理学療法士の若者がいました。あの若者なら親身になって話を聞いてくれて、しっかりとした知識もあり、分からなければ調べてもくれて、適切な診療や助言をしてくれるに違いない。ひどい痛みがあるのに6月11日まで待てない上に、いったいどういう動きをしてはいけないのか、どういう体操をすればいいのかが分からないので、やはり早めに理学療法士に診てもらった方がいいと思い、かつて施術を施してくれていて、今は別の場所で働いていると知っていた若者に連絡を取りました。「今勤めているところは残念ながら国の健康保健サービスの適用はありませんが、いろいろな機器もあって、さまざまな症状に対応できるようになっていて、そういう機器を使っての治療も含めて1時間60ユーロです。」とのことです。それでも、運動機能回復訓練治療法(fisiatria)の医者に診てもらうよりはずっと安く、またざっと診療して判断をしてもらえる上に、必要とあれば施術や体操の指示もしてもらえるのだからと、診療の予約をお願いしました。

 連絡はすべてチャットアプリ、WhatsAppでメッセージを交換して行ないました。5月20日に予約を頼んでも、その時点で最も早い診療可能な日は今日、6月3日だったのですが、USLを通しての専門医の予約よりは1週間早く診てもらえたので、ありがたかったです。日時を書いたあとで、「かつての縁もあるから、君がどういう状況にあってどんなケアが必要かという助言は無料でしますよ。超音波検査の結果は今送ってくれてもいいですよ」との言葉があったので、検査結果を送ると、その後すぐに専門用語だらけの難解な検査結果の文章を、ざっと分かりやすく説明してくれました。

 無料での助言というのは、そのチャットアプリ上での説明のことだと思い、今日のていねいで親切で的確な診療と助言のあと、「支払いは受付でするんですか」と尋ねたら、「あれ、今日は先日書いたように、久しぶりに会えてうれしかったし、昔の縁に敬意を表して無料ですよ」と、支払いを断固として固辞します。

 次の患者さんが来ていたので、そのときはお礼だけ言って理学療法センターを出たのですが、それではあまりにも申しわけないと、再び連絡を取って、来週水曜日の昼に予約を取りました。トリガーポイントも自分や夫ではどこにあってどの程度まで押したらいいのか分かりにくいですし、体操の仕方もやはりまた教えてもらった方がきちんと分かり、何より、長引く痛みを少しでも早く退治できるきっかけになると思います。60ユーロは診療・施術・体操などを含めてと聞いてはいましたが、診療と体操の指示に1時間みっちりかけてくれて、それも本来は昼休みの時間帯だったはずなのに、無料とは本当にありがたいことです。

 若先生の診療で、複数の炎症とあちこちにトリガーポイントができていること、肩がすっかりこわばっていることが長引く痛みの原因であることや、今は痛みはあっても症状が改善しつつあること、どんなふうに対処していけばいいかが分かって安心もしましたし、無料で助言をしてくれようというその気持ちが何よりもうれしかったです。同時に、かつておそらく若者が20代だった頃には、カイロプラクティック院の大きな部屋で、他の理学療法士といっしょに施術を施したり、体操の指示をしたりしていたのが、30代になったであろう10年後の今では、理学療法センターに自身の診療室もあって、頑張って努力を重ねた結果、りっぱになったなあと、それもうれしかったです。

 診療が終わってセンターの外に出ると、壁のガラスに青空が映ってきれいでした。カメラは持っていかなかったので、写真はスマートフォンで撮影したものです。今日は朝から雨が降ったり、晴れたり、夕方からまた雷が鳴って雨が降り始めたりと落ち着かない1日で、そのためまた歩きには行けませんでしたが、筋トレは久しぶりに少しだけしました。

 いろいろ教えてもらい、トリガーポイントも説明しながら押さえてもらったおかげか、肩と腕の痛みも今日は少し楽になったように思います。ありがたいことです。


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ブログテーマ:今日いち「ハピネス」だった事
Commented by koito_hari616 at 2026-06-04 11:50
こんにちは

良いお天気に恵まれて、素晴らしいお若い先生に診て頂いて
最高でしたね
良かったです♪
更に、過去の履歴もあって。。素晴らしいです
トリガーポイント。。なんだろう?と、思い調べました
ストレッチをしながら痛い箇所がコリコリしている所かな?
揉み解すときは痛いけれど私も頑張って自分でしてみます
Commented by kobacken at 2026-06-04 13:32
私もいま、理学療法を受けていますが、本当に目に見えて回復するのが楽しいんです。
整形外科で電気かけたり、それなりに施術はしてもらいますが、理学療法は全然違う!って思います。
その日のコンディションに応じて体全体で診てくれたり、ドクターとは違うアドバイスや自己ケアの仕方など頼りになりますので、なおこさんもぜひしっかしケアしてもらってくださいね!!
Commented by milletti_naoko at 2026-06-04 17:59
結うさん、こんにちは。ありがとうございます。
すばらしい理学療法士になってと、患者の立場ではありますが、
うれしかった上に、まさかの無料での診療サービスが経済的には
もちろん、気持ちとしてとてもうれしかったです。
トリガーポイントはイタリア語でも英語で呼ぶので、日本語でも
いろいろ訳し方はあるようなのですがカタカナ英語のまま使う
用法もあるようなので、そう書いてみました。
どうもそのとびきり痛い箇所を押さえることで、そのあと血流が
流れて快方に向かうようだと、記事を書く前にざっと調べて初めて
知りました。9年前にもそうやって何度も施術をしてくれていたのですが、
指圧のツボのことかしらと思いつつ、ちょうどその頃は仕事がひどく
慌ただしかったこともあって、調べぬままでいました。
プロの若先生の場合は場所がどこでどの程度押したらいいかが分かるけれど、
自宅でもS字型の器具を使って自分でできると教えてくれました。
そう言えば、テニスボールが下に来るようにして、押さえてもいいと言って
いましたっけ。
Commented by milletti_naoko at 2026-06-04 18:54
kobackenさん、目に見えるほどの回復が感じられるとは、
理学療法そのものですが、いい療法士さんにめぐりあうことが
できて、体も楽になって本当によかったですね。

わたしもそう言えば、日本で腰が痛んで整形外科で
足を器具で引っ張ってもらったりしたけれど、
あまり効果を感じられなかった記憶があります。

10年前に肩の激痛に苦しんだとき、10回分の理学療法の
施術を保健サービスで割安で受けることができたのをきっかけに、
そのセンターは幸い一度の施術が当時は確か20ユーロだったので、
週に2度全額自己負担で通ったのですが、おっしゃるように、体の
痛みや動きを全体的にとらえて的確に施術をしたり体操の仕方を
教えてくれたりするので、助かりました。
Commented by ciao66 at 2026-06-05 17:26
トリガーポイントという言葉は初めて聞きましたが、なるほどという感じがします。
凝った部分がトリガーポイントなのでしょうが、そこが引き金になって他のところまで痛むので、そう言うのかなと・・・

良い理学療法士さんに出会って良かったですね!
同じ資格を持っていても、合う合わないという相性も有りますし、腕前の違いも有るでしょうから!
Commented by milletti_naoko at 2026-06-05 17:45
ciao66さん、わたしも9年前に初めて聞いたときは、
凍結肩については施術やリハビリを続けないと可動域が
狭くなってしまうと聞いていたこともあり、長く通ったので
自分では調べなかったのですが、今回自分でそこを押さえなけ
ればということになって初めて調べました。本や器具もいろいろ
あるようで、すぐに購入しようかとも思ったのですが、とりあえず
来週の診療のときにもさらにいろいろ聞いてからにしました。

研究熱心で患者のことを親身になって考えてくれてすばらしいなと
思っていたのですが、まさか無料で診療してくれるとは思わず、
ありがたかったし、この人の診療なら信頼できるなと確信しました。
by milletti_naoko | 2026-06-04 07:18 | Salute | Comments(6)