イタリア写真草子 ペルージャ在住、日本語教師・通訳のイタリア暮らし・旅・語学だより。

優雅な宿に生まれ変わった中世の古城訪ねた金曜日

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 夫たち3兄弟が生まれ育ったテッツィオ山中腹の村の高みには、中世に築かれた古城があります。

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Perugia, Umbria 14/6/2026 16:51

 第二次世界大戦後、その村の過疎化が進み、1970年代の終わりに夫たちの家族もまた村からペルージャ郊外へと引っ越したときには、村には別の一家族が残るばかりだったそうです。かつては、古城には村人たちが住んでいたそうなのですが、わたしが夫と初めて訪ねた2004年の初めには、その城は天井や壁が崩れ落ちて廃墟となっていました。

 どこそこの業者や富豪が城を買い取るという話が出てはその話が立ち消えになっていたのですが、ちょうど夫が山の家の改築を始めた2007年頃にその古城がロシア出身で英国籍もある大富豪に買い取られ、改築が行われて、豪華な居城に生まれ変わりました。



 そうして、その大富豪が招待したために、かつてはヒュー・グラントやエルトン・ジョンなどの著名な人々もこの城を訪れて滞在しました。当時のうわさによると、エルトン・ジョンはヘリコプターで城に到着していたそうです。

 この城の改築工事、そして城を利用する人々が城に車でたどり着くには、山の家の私有地の私道を通る必要があったため、弁護士を通して長い間もめたり話したりしたあげくに、通行料を払って、その後は城に行く人々が通行できることとなりました。そのため、車ですでに通って知っている道だからか、ヒュー・グラントが山の家の前の道を歩いて通るのを、わたしは見たことがないままに終わりましたが、夫は何度か見かけたことがあり、友人たちも一度見たことがあるそうですが、声はかけずじまいだったそうです。



 先週の週末に友人たちとテッツィオ山を登ったときにも、登り始めてまもなく、

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そして、山を尾根道から下る途中(上の写真と冒頭の写真)、下り終えて山の家へと車道を歩いていたとき(記事末から三つ目の写真)にも、この古城、プロコーピオ城(Castello di Procopio)が見えることが何度かありました。

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 近年になって、この城が売りに出され、今度はアメリカの大富豪が買い取って、内装をさらに優雅にするべく改修工事も行われました。

 よく山の家に行って、城の運営の担当者と会って話すことも多い夫は、このアメリカの大富豪に時々会うことがあるのですが、



わたしは今年1月、雪に覆われたテッツィオ山を登って、車道を歩いて山の家に戻る途中に車で大富豪が通りかかったときに、初めて会って話をしました。と言っても、そのときは少し自己紹介をしただけです。



 先週金曜日は、その大富豪から、山の家の前を通る道がさらに通りやすくなるように工事をしたいので許可を得るために話をしたいと呼ばれて、長い間続いた改築工事中に外から見るばかりだったプロコーピオ城の中を初めて訪ねました。



 今では別れた人気があって有名な夫婦が、数年前にこの城に滞在し、若者たちが大勢押し寄せたときには(上のリンク先の記事を参照)、その夫婦が城の内部の様子を写真で紹介していましたし、城自体のホームページでも、内装や庭の様子は知っていたのですが、初めて訪ねた城のその優雅な内装と美しい庭に改めてすてきだなと思いました。



 アメリカの大富豪はイタリア語も少しは分かるようですが、夫たちとはこれまで、何か用件があるときに、城の運営を管理するイタリア人女性を通して話をしていただけであったようです。金曜の午後に、城の運営をロシアの大富豪が所有していた頃から長く管理する女性と、夫と弟がイタリア語で話していた間に、現在の所有者であるアメリカの大富豪に、わたしが英語で、夫たちがテッツィオ山で生まれ育ったことや、テッツィオ山の森には菩提樹の樹齢数百年の巨木があること、かつては多くの家畜が山を闊歩して草を食べていたために、登山道は今よりもはるかに広かったことなどを話したら、とても興味を持ってくれたようで、自分もいつか菩提樹の巨木を見に行きたいから連れて行ってほしいとさえ言っていました。

 久しぶりに突然英語で話すことになって、livestock「家畜」という小難しい言葉はすらすら出てきたのに、sheep「羊」という単語が思い出せずにとまどったりしたのですが、道の工事に関する話も無事に終わり、優雅な居城に生まれ変わった古城を訪ねることができてよかったです。




 夫が最近忙しいのは、山の家を三つの居住区画に分けて、そのうちの二つ、それぞれ台所とトイレ・シャワー付きの居住区画を、イタリア語で言うところのappartamentoとして、旅行者に貸し出そうと準備を進めているためです。わたしたちや友人たちも何度も泊まっていますし、プロコーピオ城で雇われた職人が仕事をする間などに、料金を払って宿泊したこともあるので、今すぐにでも泊まることは可能なのですが、本格的に貸し出すとなると、夫がつくった階段の上のベッドに柵が必要だったり、二つの居住区間の間を出入りできないようにする必要があったりと、何かと作業やいろいろなものの購入が必要となってきているのです。

 閑話休題。このお城に呼ばれて話をしていたときに、滞在する客を見つけるのに苦労しているという話があって、帰り道に義弟が、一泊の料金が5千ユーロから2万五千ユーロもするのでは、それは借り手も見つからないだろうなと言っていました。実は、義母が生まれ育った家も、20年前にハンガリーの富豪に買い取られ、改築ののちに豪華な宿として貸し出されていて、やはり宿泊料金はかなり高いようですから、こういう世の中になっても、世界にはそういう金額をさっと出して宿泊できるお金持ちも多いようです。

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 プロコーピオ城は、わたしたちの山の家やそのすぐ近くに建つ隣人の家(上の写真で手前に見える家)から、かなり急な登り道をしばらく行った先、標高の高いところにあります。

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 山の家からは、緑の木々が生い茂る斜面が、一つ目の十字架の高さまで見えるばかりなのですが、

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金曜に行ったプロコーピオ城の前からは、草が生い茂る標高の高い部分や尾根道、山頂近くに立つ二つ目の十字架まで見晴らせたので驚きました。


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by milletti_naoko | 2026-06-14 18:58 | Umbria | Comments(0)